たとえば旅先でホテルに泊まっているとき、火災報知機のサイレンが突然けたたましく鳴りはじめたら、あなたならどのような行動をとるでしょうか?
おそらく「火事!?」と反射的に身がまえた後、「早く逃げなくちゃ!」と非常口めざして一目散に走り始めることでしょう。
たとえば旅先でホテルに泊まっているとき、火災報知機のサイレンが突然けたたましく鳴りはじめたら、あなたならどのような行動をとるでしょうか?
おそらく「火事!?」と反射的に身がまえた後、「早く逃げなくちゃ!」と非常口めざして一目散に走り始めることでしょう。
精神科圏の問題のひとつに依存症があります。薬物依存、アルコール依存、買い物依存、ゲーム依存、ギャンブル依存……挙げはじめるとキリがありませんが、私たちは時として、さまざまな対象に「依存」して生活に支障をきたしてしまいます。
では、依存症の本質とは何なのでしょう?
一般書店で心理学関連のコーナーを冷やかしていると、「恋愛がうまくいく心理学」だとか「出世するための心理学」だとか、ひどいのになると「他人を思いどおり操るための心理学」みたいな書籍が平積みされていて辟易することが多々あります。
心理学の知識をかじっただけで恋愛が成就したり、出世したり、他人を思いどおりに操れたりするなら、そりゃあ当人にとっては好都合でしょうけれど、こういった類の書籍が次から次に発刊されているところをみると、現在のところ決定的なものは存在しないと考えてよさそうです。
世の中、いろんな占いにあふれています。
雑誌を開けば、金銭運だとか恋愛運だとかの項目ごとに今月のラッキーアイテムなんかが紹介されていますし、書店に行けば、幸せになるための占星術! みたいな本がズラリと幅を利かせています。詳しく知りませんが、「赤いマフラーを身につけていると素敵な出会いがあります!」みたいなことが書かれているのでしょう。
私自身、占いに対して懐疑的な考えかたを持っていますが、それを差し引いても占いにはデメリットが大きいと言わざるを得ません。そこで今回は、占いの功罪について、心理学の側面から考察してみたいと思います。
「人生の意味っていったい何なのでしょう?」
こんな質問をカウンセリングの中で受けることがあります。
私のような若輩者にはいささか大きすぎるテーマで、答えに窮してしまうのが常なのですが、こんなやりとりを何度か経験するなかで個人的に思うようになってきたことを、今回はズバリ書いてみたいと思います。
物知りな人のことを「歩く百科事典」などと称して敬う風潮があります。
いろんな情報を知っているというのは確かにすごいことですし、それらが生活のうえで役立つこともあるでしょう。ただ、その一方で、どれだけ立派な百科事典であってもDVD1枚に軽くおさまってしまいます。
私たちの脳の膨大な容量に比べれば、DVD1枚分の情報など問題にならないくらい微々たるものにすぎません。それなのにどうして、「歩く百科事典」がそんなにすごいことなのでしょうか?
先日なにげなくテレビを見ていたら、出生前診断の問題をあつかったドキュメンタリー番組をやっていて、つい見入ってしまいました。
私たちがこの世に生きている限り、憂うつな気分に陥ることは避けられません。憂うつをまるで知らない人がいたとしたら、その人はあまりにも能天気すぎると言えるでしょう。
ただ、気分の落ち込みからすぐに立ち直る人と、そうでない人とがいるのは事実です。では、両者の違いはいったいどこにあるのでしょうか?
「急がば回れ」ということわざがあります。
子どもの頃、このことわざの意味が実感として理解できませんでした。字義的な意味はもちろん分かるのだけれど、そんなこと言ったって、本当に急いでいるときに回り道してたらアカンやん! 寝坊したときゆっくり身支度なんかしてたら学校に遅刻してしまうやん!! と。
しかし、その後の人生いろんなことを経験する中で、ものごと急がば回れとは言い得て妙だよなァと心から感じている自分がいます。そこで今回は、このことわざのメカニズムをカウンセリングの側面から考察してみたいと思います。