毎日暑い日が続きますね。じめじめして本当に不快です。さて皆さん、普段の入浴はどうされていますか?暑いし、浴後に汗が止まらないし、ってことでシャワーだけで済まされていませんか?
暑い夏こそ、週に1回くらいは湯船につかりましょう。どうしても空調の効いた屋内にいると汗腺(汗をかくところ)が鈍り、発汗による体温調整機能が低下してしまいます。そうすると汗を適切にかいての体温コントロールが上手くいかず、熱中症の症状を引き起こしやすくなります。運動しないことで筋肉が衰えて、ちょっと動いただけでバテてしまうのに似ていますね。
しっかり湯船につかって汗をかき、「今は暑い夏だ、しっかり汗をかけ」と体に思い出させてやりましょう。汗をしっかりかくことで、汗と共に老廃物が出て美肌効果も期待できます。もちろん、入浴前後の水分調整はお忘れなく!
(ペンネーム:Y.T)
BUCきょうとOBのみなさま
梅雨空が続く毎日ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今回、バックアップセンター・きょうとを卒業されたOBのみなさまと現役の交流、
OB同士の交流を目的とした「OB交流会」開催する運びとなりましたので、ご案内させていただきます。
このOB交流会は、OBのみなさまと現役のメンバーが楽しく交流しながら、BUCを通して
得たものや学んだことを思い出し、それぞれの課題や今後の不安などについて意見交換すること
によって、気づきを得たり、再発予防に役立てることを目標としています。
ご多忙のことと存じますが、何卒ご参加くださいますようお願い申し上げます。
なお、今回のOB交流会は、新型コロナウイルス感染症対策として、現役とフォローアップ
プログラムご利用中の方のみ来所での参加となり、それ以外のOBの方はオンライン(ZOOM)
での参加となりますことをご了承ください。
●出欠連絡等:
返信期限は7月9日(木)までといたします。
詳細につきましては、先日送付したメールをご確認ください。みなさまのご参加をお待ちしています。
バックアップセンターきょうとの機関紙『月刊きょうと』の巻頭エッセイとして、利用者の方々に執筆していただいた原稿をアップロードしています。
今回は「復職に向けて大切にしていること」です。よければご一読ください。
僕の通所のきっかけは「ギター」です。冗談だと思うでしょう?でも本当です。
去年の夏頃にうつ状態になり、休職が始まりました。そして症状が一旦落ち着いた頃、主治医の先生から「何か全く新しい趣味を」とアドバイスがあり、特に深く考えずギター教室に通い始めました。
現在45歳。まあまあのおじさんで、物覚えもあまり良くありませんが、それでもギターは少しずつ上達しました。数ヵ月が経って、精神状態も上向いて来た頃、復職についても「何とかなるのではないか?」と思えるようになって来ました。しかしあることがきっかけで、そんな気持ちは吹き飛んでしまったのです。
ある日、ギターの先生から簡単なアドリブ演奏を求められました。「はいっどうぞ」。そう言われた瞬間、メトロノームは容赦なく時間を刻み始め、僕は準備していたことが頭から飛んで、もう何をしてもムダなような気がして。情けないくらい完全に固まりました。ちょうどそれは、久しく忘れていた仕事の現場の感覚そのものだったのです。「復職が怖い。」本気でそう思いました。
しかしそんな中、僕にとって幸運だったのは、通っている病院の隣にBUCがあったことです。相談してすぐに主治医の先生からBUCを紹介して頂きました。
家族、上司、同僚。周りに人はいるけれど、深い話をするのは案外難しいもので。休職が長引けば長引くほど、どんどん周りの世界から取り残されて行くように感じることもありました。でもBUCなら、スタッフさんだけでなく、通所しているメンバーの方々にも正直な自分の気持ちを打ち明けられるのが心底ありがたいと感じています。
この文章を読んで下さっている方の中には、通い始めて日が浅い方もいらっしゃるかと思いますが、一度思い切って周りに話しかけてみて下さい。きっと新しい世界が開けると思います。ここには自分を飾らなくても受け入れてくれる仲間がいます。みんなを信じて、支え合って、一緒に前へ進んでいきましょう。
ペンネーム:M.Y
「海賊王に、俺はなる!!!」
『ワンピース』のルフィは、言います。
自分の気持ちの赴くまま、その強い想いに賛同する仲間たちと、いつか夢を実現するため、数々の困難に立ち向かい、乗り越え旅をしていきます。
ルフィにとっての「海賊王」は、財宝でも地位でもなく、この海で一番自由だということ。
ワンピースを探す旅においての仲間との出会い、絆、それぞれの夢を叶える過程により、ルフィは「海賊王」になっていくんだと思います。
ルフィは「船長」ですが、悪魔の実を食べてしまったので泳げません。剣も使えません。航海術も料理もできません。自分には仲間の助けが必要なことを自覚していて、そのため仲間を全力で守ります。
長い旅の途中で、ルフィは兄エースを失います。
大切なものを失い、自分の弱さを思い知らされ、自暴自棄になっていたルフィに元王家七武海のジンベエが問います。
「失った物ばかり数えるな!!! 無いものは無い!!!
確認せい!!!おまえにまだ 残っておるものは何じゃ!!!」
そして、兄を亡くした今も、かけがえのないものが自分に残っていることに気づきます。
「仲間がいるよ!!!あいつらに会いてぇよォオ!!!」とルフィが叫びます。
ルフィの強さ。それは、自分の弱さを知っていること。
そして、自分をさらけ出せ、すべてを受け入れてくれる仲間がいることです。
私は、ずっと自分は強くないといけないと思っていました。
部下を守るために、理想の上司でいなければと思い込んでいたのです。
理想の上司なんて人それぞれ、言葉を変えれば「自分にとって都合のいい上司」です。
私は、実体のないものに捉われ、自分を見失っていました。
自分は弱い。でも弱さを知っているからこそ、誰より人の気持ちがわかって、助けることができる。
本当の強さは、自分の弱さを受け入れ、それを活かすこと。
そして、自分に正直でいること。
『ワンピース』は、私にとって必要なことを教えてくれるバイブルです。
私には、「海賊王になる!」なんて大きなことは言えませんが、
一緒に乗り越えてきた仲間がいます。
もう二度と会えない仲間もいます。
その想いを繋いで、いつかまた仲間たちと一緒に過ごせる日を目指します。
その時は、「宴」ですね。
歌って踊ってベロンベロンに酔っぱらって、全部笑い飛ばします。
いつか、その日が来ることを願って。
ペンネーム: 一休
皆様、お初にお目にかかりますジュン満願郎と申します。突然ですが皆様、今何か不安はお持ちでしょうか?現在のご時世に鑑みると、誰もが不安を持っていて当たり前のような気がします。不安を感じるというのは、何となくマイナスなイメージがあります。それは、恐らく不安という感情が、身や心に迫ろうとする脅威を感じ取った際に出る、反射的警告であるからだと考えます。何かに自分が脅かされそうに感じるのは、少なくとも気持ちの良いものではありません。一方で、不安を全く感じ取れない場合、それらの脅威に対処することができなくなるため、やはり無くてはならぬものであるとも考えます。
少し話が逸れてしまいますが、私がこちらにお世話になっているきっかけは、うつ病を発症したためです。私にとってこの病の最も恐ろしい所は、「今まで当たり前のようにできていたことが出来なくなる病である」という一言に尽きます。その中でも、「不安を解消できず、漠然と延々悩みすぎること」は、中々に辛いものでした。四六時中、その事柄の悪いイメージがぐるぐると引っ切り無しに思い浮かび、抜け出せなくなるのです。
では、どうしたらそんな不安と上手く付きあうことができるのでしょうか?
これは、あくまで私の場合ですが、それは不安を含めた感情への理解にありました。そもそも、不安は何によって、もたらされるのでしょうか?自分以外の人や自然、自分が関わりを持つものから直接的には関係のないものまで、様々考えられると思います。しかしながら、どんなものであってもそれを不安に思うのは自分であり、その不安という感情は他人のものではありません。不安以外もそうですが、自分自身の感情とは、自分だけのものであり、それを想起するのは自分以外の何者でもないのです。これは、考えると当たり前のことなのですが、私にとっては天啓のようなものでした。つまり、不安から自分を苦しめているのは、他ならぬ自分であったのです。これに気づくと、自分が自分の首を絞めて、勝手に唸っているというかなり滑稽な映像が思い浮かび、随分と気が楽になりました。
不安を感じることは良い悪いではなく、必要な事だと思います。しかし、不安とばかりデートしては、身も心も持ちません。時には、こっぴどく断っても良いのです。何故なら、不安とは離れられない仲であり、ずっと付き合わなければならない伴侶の1人であるとも考えられるからです。
(ペンネーム:ジュン満願郎)
バックアップセンターきょうとの機関紙『月刊きょうと』の巻頭エッセイとして、利用者の方々に執筆していただいた原稿をアップロードしています。
今回は「笑顔の理由」です。よければご一読ください。
私が休日にやっている気分転換の方法を紹介します。
私は大津市に住んでおり、いつも身近に琵琶湖があります。この自然資源を活用して、「ウォーキング」と「ワンコイン電車旅」をしています。
ウォーキングは、大津港から膳所城址公園までの間、湖岸沿いに整備された遊歩道を歩きます。京都から見るのとは違った形の比叡山が見えます。空気が澄んだ日には、遠く湖の向こうに伊吹山や鈴鹿山脈を望むことができます。秋には街路樹が赤や黄色に色づき、とてもきれいです。自転車で湖岸沿いを走るのも気持ちが良いものです。
ワンコイン電車旅は、大津駅から隣の山科駅まで、琵琶湖線・北陸線・湖西線経由で琵琶湖を一周する約3時間の旅です。運賃は1駅分の190円です(駅員さんに確認しました)。車窓からの風景を眺めても、本を読んでも良いし、電車の揺れに任せて眠るのも心地良いです。雨の日もまた趣があります。
ペンネーム:SS
私は通所を始めて半年以上経過しているのですが、まだ安定しているとは言い難い状態です。回復傾向とは言え、好不調の波が大きくBUCを連続で休むこともあります。ですので、なかなかステージが進まず、自分で悶々とすることもしばしばです。
1週間で4日休んでしまった時のことです。もちろんスタッフの方が心配して声を掛けてくれました。その時、自己嫌悪で、とにかくいろいろ言われたくなくて、半ば八つ当たり的に「休んでしまって、一番へこんでいるのは私です。」と話しました。ただ、自分の調子が悪いことを正直に伝えられて、受け入れてもらったことで少し気が楽になりました。
ここに来る以前は入院をしていたこともあります。入院では「クリティカルパス」と呼ばれる、入院期間に対して生活リズムを整える期間や薬の調整をする期間の目安があり、通常の症状の場合は、この期間を基本として治療を受けます。ですが、私は薬の調整の目安が過ぎても症状が改善した感じがしませんでした。担当のドクターから「どうですか?」と聞かれた時、私は残り期間のことを考えましたが、このままの状態では回復していく自分の姿が想像できず、「調子が上がりません」と正直に答えました。その後、薬の調整を続けたことで効果が出て、自分が納得できる退院ができました。あの場面で調子が悪いと言わなかったら、ずっと低空飛行のまま復帰していたと思います。まあ結局、今はこちらにお世話になっている訳ですが・・・。
BUCでも入院でも、本当は何かしっくりしない症状を感じていても、遠慮や体面を考えて「大丈夫です」と言ってしまうことがあるかも知れません。しかし、自分の調子が上がらないことに対して勇気を持って打ち明ければ、自分がそこであきらめてしまわない限り、ドクターやスタッフもあきらめません。
もし、ご本人から「調子が悪い」というような言葉を聞かれた時は、それは自分の状態が分かっているサインであると同時に、勇気を持って伝えることができていると感じて下さい。それは回復への一歩を進んでいるのだとあきらめず接して頂ければ、復職への道も見えてくるのではないかと思います。
(ペンネーム:T.S)
バックアップセンターきょうとの機関紙『月刊きょうと』の巻頭エッセイとして、利用者の方々に執筆していただいた原稿をアップロードしています。
今回は「笑う」です。よければご一読ください。