おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2020年7月 1日 (水)
月刊きょうと/「復職に向けて大切にしていること」(2020年7月)
今回はメンバーのトミーとマツさん(男性)に、復職に向けて大切にしていることついて書いていただきました。
私はBUCに来たときから決めていることがあります。それは、どんなに体調が優れなくても定期的に職場に行ったり、連絡したりしてコンタクトを取るということです。
私は今回が2度目の休職なのですが、1回目の休職では、約3ヶ月間自宅療養をして職場復帰しました。この約3ヶ月間、職場からは定期的に現状報告するように言われていたのですが、連絡を取れるような気分ではなかったため、ほとんど現状報告せず、また、職場から連絡があっても極力電話に出ないようにして職場から距離を取るようにして過ごしていました。
職場から遠ざかった生活をしばらく続けたからか、次第に気分の落ち着き、体力的にも回復してきたので当時の主治医に相談、また、職場から休職期間が長くなれば復帰し辛くなるとの話を真に受け、約3ヶ月後に復職しました。復職後間もない頃は、周りからはあまり触れてはいけないという感じが出ていましたが、数日たった頃には以前と変わりなく残業有り、土日出勤有りで働いていました。
しかし、一見働けているように見えていて、実は、休職中職場と連絡をほとんど取らずに復帰したため、職場の上司や同僚の視線が気になったままで仕事をしていました。こんな状態なので、仕事を分散した方が効率的に思えることでも頼むことができず自分一人で残業したり、職場で世間話をしているときにもその輪に入れなかったり、また、私には持病があり、月1日程度有休を取って診察しているのですが、その有休についても相談できる関係を築いてないので、上司や同僚からどう思われているのだろうととても心配になったり、仕事以外の色々なことでますます不安になり、約1年後には職場にいることができず、2回目の休職を余儀なくされました。
自分の中では、2回目の休職は1回目の休職と比べものにならないくらい精神的に追い込まれており、この会社に自分の居場所はないと思い、上司に退職願を提出するほどでした。
しかし、良くも悪くも退職願は受け取ってはもらえず、2回目の休職にはいりました。
1回目の休職よりも体力的にも精神的にも疲れてはいましたが、2回目の休職の原因の一つである自分に欠けているものははっきりしていました。それは、日頃から他人とコミュニケーションを取っておくことでした。1回目の休職時に職場から言われていた定期的に連絡をすることを実行していれば、復職後、職場の輪にも入ることができただろうし、仕事を頼むことだって容易くできただろう、周りに気を遣うことなく有休を取得することもできただろうと思います。
今回の休職時、私は職場への定期報告はもちろん、職場から届いた必要書類や職場への問い合わせなど、書類を返送するだけではなく、職場に行って対応するようにしています。休職中であっても日頃から職場に顔を出すことによって、私の気持ち的に失敗なく復職後すっと馴染んでいけそうな気がするし、職場からも、はれ物に触るような雰囲気を出されることはなくなると思っています。
BUCでは、復職に向けてたくさんの対処法や自分の気持ちを伝える方法、集団行動の仕方などを分かりやすく教えていただき、また、実践する機会も与えていただけます。
復職し、BUCで学んだたくさんの技術を100%発揮するためにも、日頃から何かあるごとに職場に顔を出し、職場環境を風通しの良いものにしておきたいと思います。