2020年6月18日 (木)
「海賊王に、俺はなる!!!」
『ワンピース』のルフィは、言います。
自分の気持ちの赴くまま、その強い想いに賛同する仲間たちと、いつか夢を実現するため、数々の困難に立ち向かい、乗り越え旅をしていきます。
ルフィにとっての「海賊王」は、財宝でも地位でもなく、この海で一番自由だということ。
ワンピースを探す旅においての仲間との出会い、絆、それぞれの夢を叶える過程により、ルフィは「海賊王」になっていくんだと思います。
ルフィは「船長」ですが、悪魔の実を食べてしまったので泳げません。剣も使えません。航海術も料理もできません。自分には仲間の助けが必要なことを自覚していて、そのため仲間を全力で守ります。
長い旅の途中で、ルフィは兄エースを失います。
大切なものを失い、自分の弱さを思い知らされ、自暴自棄になっていたルフィに元王家七武海のジンベエが問います。
「失った物ばかり数えるな!!! 無いものは無い!!!
確認せい!!!おまえにまだ 残っておるものは何じゃ!!!」
そして、兄を亡くした今も、かけがえのないものが自分に残っていることに気づきます。
「仲間がいるよ!!!あいつらに会いてぇよォオ!!!」とルフィが叫びます。
ルフィの強さ。それは、自分の弱さを知っていること。
そして、自分をさらけ出せ、すべてを受け入れてくれる仲間がいることです。
私は、ずっと自分は強くないといけないと思っていました。
部下を守るために、理想の上司でいなければと思い込んでいたのです。
理想の上司なんて人それぞれ、言葉を変えれば「自分にとって都合のいい上司」です。
私は、実体のないものに捉われ、自分を見失っていました。
自分は弱い。でも弱さを知っているからこそ、誰より人の気持ちがわかって、助けることができる。
本当の強さは、自分の弱さを受け入れ、それを活かすこと。
そして、自分に正直でいること。
『ワンピース』は、私にとって必要なことを教えてくれるバイブルです。
私には、「海賊王になる!」なんて大きなことは言えませんが、
一緒に乗り越えてきた仲間がいます。
もう二度と会えない仲間もいます。
その想いを繋いで、いつかまた仲間たちと一緒に過ごせる日を目指します。
その時は、「宴」ですね。
歌って踊ってベロンベロンに酔っぱらって、全部笑い飛ばします。
いつか、その日が来ることを願って。
ペンネーム: 一休