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お知らせ

2020年6月

2020年6月18日 (木)

【BUCきょうとメンバーブログ】第93回「海賊王になる」

「海賊王に、俺はなる!!!」

『ワンピース』のルフィは、言います。

 

自分の気持ちの赴くまま、その強い想いに賛同する仲間たちと、いつか夢を実現するため、数々の困難に立ち向かい、乗り越え旅をしていきます。

 

ルフィにとっての「海賊王」は、財宝でも地位でもなく、この海で一番自由だということ。

ワンピースを探す旅においての仲間との出会い、絆、それぞれの夢を叶える過程により、ルフィは「海賊王」になっていくんだと思います。

 

ルフィは「船長」ですが、悪魔の実を食べてしまったので泳げません。剣も使えません。航海術も料理もできません。自分には仲間の助けが必要なことを自覚していて、そのため仲間を全力で守ります。

 

長い旅の途中で、ルフィは兄エースを失います。

大切なものを失い、自分の弱さを思い知らされ、自暴自棄になっていたルフィに元王家七武海のジンベエが問います。

「失った物ばかり数えるな!!! 無いものは無い!!!

確認せい!!!おまえにまだ 残っておるものは何じゃ!!!」

そして、兄を亡くした今も、かけがえのないものが自分に残っていることに気づきます。

「仲間がいるよ!!!あいつらに会いてぇよォオ!!!」とルフィが叫びます。

 

ルフィの強さ。それは、自分の弱さを知っていること。

そして、自分をさらけ出せ、すべてを受け入れてくれる仲間がいることです。

 

私は、ずっと自分は強くないといけないと思っていました。

部下を守るために、理想の上司でいなければと思い込んでいたのです。

理想の上司なんて人それぞれ、言葉を変えれば「自分にとって都合のいい上司」です。

私は、実体のないものに捉われ、自分を見失っていました。

 

自分は弱い。でも弱さを知っているからこそ、誰より人の気持ちがわかって、助けることができる。

本当の強さは、自分の弱さを受け入れ、それを活かすこと。

そして、自分に正直でいること。

 

『ワンピース』は、私にとって必要なことを教えてくれるバイブルです。

 

私には、「海賊王になる!」なんて大きなことは言えませんが、

一緒に乗り越えてきた仲間がいます。

もう二度と会えない仲間もいます。

その想いを繋いで、いつかまた仲間たちと一緒に過ごせる日を目指します。

 

その時は、「宴」ですね。

歌って踊ってベロンベロンに酔っぱらって、全部笑い飛ばします。

 

いつか、その日が来ることを願って。

 

 

ペンネーム: 一休

 

2020年6月 4日 (木)

【BUCきょうとメンバーブログ】第92回【不安と上手くお付き合いする方法】

 皆様、お初にお目にかかりますジュン満願郎と申します。突然ですが皆様、今何か不安はお持ちでしょうか?現在のご時世に鑑みると、誰もが不安を持っていて当たり前のような気がします。不安を感じるというのは、何となくマイナスなイメージがあります。それは、恐らく不安という感情が、身や心に迫ろうとする脅威を感じ取った際に出る、反射的警告であるからだと考えます。何かに自分が脅かされそうに感じるのは、少なくとも気持ちの良いものではありません。一方で、不安を全く感じ取れない場合、それらの脅威に対処することができなくなるため、やはり無くてはならぬものであるとも考えます。

 少し話が逸れてしまいますが、私がこちらにお世話になっているきっかけは、うつ病を発症したためです。私にとってこの病の最も恐ろしい所は、「今まで当たり前のようにできていたことが出来なくなる病である」という一言に尽きます。その中でも、「不安を解消できず、漠然と延々悩みすぎること」は、中々に辛いものでした。四六時中、その事柄の悪いイメージがぐるぐると引っ切り無しに思い浮かび、抜け出せなくなるのです。

 では、どうしたらそんな不安と上手く付きあうことができるのでしょうか?

 これは、あくまで私の場合ですが、それは不安を含めた感情への理解にありました。そもそも、不安は何によって、もたらされるのでしょうか?自分以外の人や自然、自分が関わりを持つものから直接的には関係のないものまで、様々考えられると思います。しかしながら、どんなものであってもそれを不安に思うのは自分であり、その不安という感情は他人のものではありません。不安以外もそうですが、自分自身の感情とは、自分だけのものであり、それを想起するのは自分以外の何者でもないのです。これは、考えると当たり前のことなのですが、私にとっては天啓のようなものでした。つまり、不安から自分を苦しめているのは、他ならぬ自分であったのです。これに気づくと、自分が自分の首を絞めて、勝手に唸っているというかなり滑稽な映像が思い浮かび、随分と気が楽になりました。

 不安を感じることは良い悪いではなく、必要な事だと思います。しかし、不安とばかりデートしては、身も心も持ちません。時には、こっぴどく断っても良いのです。何故なら、不安とは離れられない仲であり、ずっと付き合わなければならない伴侶の1人であるとも考えられるからです。

(ペンネーム:ジュン満願郎)

2020年6月 2日 (火)

月刊きょうと/「笑顔の理由」(2020年6月)

バックアップセンターきょうとの機関紙『月刊きょうと』の巻頭エッセイとして、利用者の方々に執筆していただいた原稿をアップロードしています。

今回は「笑顔の理由」です。よければご一読ください。

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