思春期妄想症
「自分の身体的な問題(視線や体臭など)のせいで周りの人たちに不愉快な思いをさせている」という確信を、実際にはそうでないにもかかわらず妄想的に抱いてしまう症状です。
思春期に多く発症することから、このような名称がつけられています。代表的なものとしては、「自己臭恐怖」(自分のおならや便のにおいが漏れているという妄想)や「自己視線恐怖」(自分の視線が相手に不愉快な思いをさせているという妄想)などがあります。ただし、症状は似ていても、対人恐怖症や統合失調症といった別の病気に基づいているケースもあるため、正しく治療するには専門家による診察が欠かせません。