レビー小体という細胞質内封入体が大脳のなかで増えることによって起こる、 認知症(痴呆)の一種です。認知症状としては幻視(実際にいない人が目の前にいるように見えるなど)が現れやすく、運動障害としては手や足がふるえたり、歩きにくくなったり、姿勢を保ちにくくなったりといったパーキンソン症状が起こりやすいのが特徴です。日によって症状がよくなったり悪くなったり変動しやすいことも特徴ですが、そのまま経過すると寝たきりになってしまう可能性が非常に高いと言われています。適切な治療のためにはアルツハイマー型認知症や脳血管障害型認知症との鑑別が重要で、早期の段階で専門医の診察を受けることが大切です。