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多重人格現在の分類では「解離性同一性障害」とされます。その多くは、繰り返される心的外傷(トラウマ)経験から自我を守るために、「心的外傷を受けたのは自分ではなく別の人格なのだ」という防衛反応が無意識のうちに働いた結果です。 心的外傷を受けている間は別の人格が現れて自我を守り、その間の意識や記憶は全く残らない。…このような生活が続くうちに、別の人格に切り替わっている間の記憶喪失が顕著になり、自分自身の同一性(連続性)が失われていくのが多重人格だと言えます。治療には薬物療法と心理療法の併用が有効ですが、長期にわたる治療関係が求められます。 |