京都市 下京区 心療内科 精神科 メンタルクリニック カウンセリング 復職トレーニング専門デイケア

お知らせ

2020年8月

2020年8月27日 (木)

【BUCきょうとメンバーブログ】第98回「普通」になるまで続ける

 BUCにいる時に「よく続けていらっしゃいますね」とスタッフの方に声を掛けられることがあります。それはデスクワークの時でもなく、講座の時でもありません。昼食の時です。

 困ったもので、私は糖尿病も患っております。BUCに来る前に精神系の病院に入院していたのですが、ご存知のように病院食というのは少なくてお腹が減るので、こそっとおやつ的なものを食べておりました。ただ、私も気にしていなかった訳ではありません。「0 kcal」という、今思えば悪魔のささやきを発していたゼリーなどを食べており、大丈夫だろうとタカをくくっていました。

 しかし、退院が見えてきた時に行った血液検査の数値が安田大サーカスのクロちゃんより悪い値でした。このため退院後はBUCへの通所と並行して糖尿病の改善にも取り組むことになりました。

 主に行ったのは食事制限でした。特に炭水化物を減らすことが効果があると、いまさらながら分かったので、主食は豆腐にして米飯、麺は一切口にしないことにしました。食事を制限するというのは初めてで、かつBUCへの通所もあったので、とにかく大変でした。でも2〜3ヶ月するとそれほどでもなくなってきました。今は1年近く米飯と麺は食べていませんが、それで大丈夫ですし、数値も正常値を維持しています。

 ここで冒頭の昼食時に戻ります。私の状況をご存知の方は「すごいね」と言ってくれます。それはそれで嬉しいのですが、私にとってはそういう食事はいつの間にか「普通」になっていたんです。

 今回はしなければヤバいという危機感があったので、続けることが出来ていますが、効果が本当に出るかどうか分からないものを継続するというのは難しいことだと思います。ただ、それをすることによって少なくとも悪くはならないでしょうから、信じて続けてしんどい時期を乗り越えることが出来れば、そして今まであった懸念が晴れて、その状態が「普通」になることが出来たら、自分にとって糧になるのではないかと思います。簡単に言うと信じて続けられるかどうか、でしょうか。

 今回の話、糖尿の話だったような気が・・・(笑)

(ペンネーム:T.S)

2020年8月13日 (木)

【BUCきょうとメンバーブログ】第97回「みんなちがってみんないい」

 BUCに通い始めて半年が経ちました。様々なプログラムに参加し、休むことなく通えています。しかし、私の復職への道は最初から順調というわけではありませんでした。仲間であるメンバーにも一部の人にしか話していなかったのですが、実は私、BUCの通所は今回が初めてではありません。休職してすぐの2年ほど前にもBUCの門を叩いたことがあるのです。「家族に頼りたくない」という気持ちが強く、頑なに一人暮らしを続けていた私に主治医の先生が「定期的に通う場所がある方がいい」とすすめてくれたのがBUCでした。早く仕事に戻りたいという焦りもあり、ここに頑張って通えば仕事に戻れる!と、辛い心身にムチを打つようにして通っていましたが、今思えばかなり無理をしていたのだと思います。しんどすぎて、当時の記憶が殆どありません。約1か月しか通えず、結局実家に帰って療養生活を送ることになりました。
 つらつらと過去について書きましたが、何が言いたいかというと、BUCに通い始めるタイミングは人それぞれ!ということです。回復には個人差があります。メンバーの中には、比較的しんどい段階から“とりあえず通う”ことで徐々に回復していく人もいるし、ある程度自宅等で療養してから通所してハイペースでステージアップしていく人もいます。一度目の失敗によりもうBUCには行きたくないと思っていた私も、一人で生活できるぐらいに回復してから始めた二度目の通所は、一度目とは全く違う感覚があり、同じことをするのでも、自分の病状によってずいぶん受け止め方が違うのだと実感しています。
 ブログ読者の中には、様々な状況の人がいると思います。もし、休職中でしんどいけれど少しでもBUCに興味を持った人がいたら、ぜひBUCの存在を頭の片隅に置いておいてもらえたらと思います。きっとそれぞれ違う、自分に合ったタイミングがあると思うので。そんな風に思うほど、今はBUCに来て良かったなと思っています。

(ペンネーム:ポッキー)

このページのトップへ