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【BUCきょうとメンバーブログ】第134回「課題図書の選び方について」

2021年10月21日 (木)

 皆さんがBUCで一番時間を費やす作業は、デスクワークにおける課題図書の読書と要約だと思います。どの図書も厳選された良書でBUCの活動の理論的な下地になっている本なので、読めばきっと役に立つと思います。しかし、数が多いためどの本を読めばいいのかわからないという声も聴きます。

 一番おすすめの本を選ぶ方法は、自分の現在の状態と本の内容の両方に精通している担当スタッフに相談することです。特に興味がある分野を伝えてどの本がおすすめか相談してみるのがいいでしょう。

 しかし、そもそも興味がある分野がいまいち絞り切れない、ということもあるかもしれません。そんな時は過去のBUC卒業生が残した「BUC卒業にあたって」がとても参考になります。課題図書の本棚の左上にファイルでまとめられています。全部にではないですが、それぞれ最も役に立った課題図書を書き残してくれています。また、卒業された方の性別・世代・職種・在籍期間の情報や、入所された経緯なども合わせて記載されています。自分の境遇に近い方が勧める本なら、自分に合った書籍が見つけられるかもしれませんし、逆に自分とは真逆の境遇の方のおすすめ本をよむことで視野を広げられるかもしれません。課題図書以外にも役に立ったプログラムが書かれているので、一読の価値があるかと思います。

 

最後に参考程度ですが、2020-21年の卒業生が複数挙げていた書籍を簡単に紹介します。

 

『不安な心の癒し方』

 認知療法による不安への対処法をまとめた本。500ページにおよぶ長大な本ですが、不安とは何か、どう向き合っていけばいいのかをゆっくりと教えてくれる本です。ストレスマネジメント講座で習う認知療法をもっと知りたい方や、様々なことに不安を覚えて行動が止まってしまうという方におすすめです。

 

『マインドフルネスストレス低減法』

 マインドフルネス瞑想の実践法や体験談、背景にある考え方について、第一人者のジョン・カバットジンさんがまとめた書籍。マインドフルネスとはなにかを掘り下げてみたい方におすすめです。

 

『セルフ・コンパッション』

 他者に向ける慈悲の心を自分にも向けるセルフ・コンパッションの概念と実践法をまとめた本。自分を責めすぎて体調を崩してしまった人におすすめです。

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(図書・掲示板係 H)

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