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【BUCきょうとメンバーブログ】第109回「BUCで得たこと」

2021年2月12日 (金)

 BUCに通所して、8ヶ月以上が経ち、ようやく社会復帰に向けた準備を進められるようになりました。初めは、何となく通所し、復帰を焦っていました。私は何をしているんだろう、ここでの経験は本当に意味があるのか、と自問し、講座やプログラムを受けても、前向きに取り組むことができませんでした。休憩時間は、メンバーと会話することなく、黙っていました。

 ただ、通所を続けるうちに、自分は復帰できる状態ではないことに気づきました。BUCでは、ステージが進むにつれて、係活動、チームプレゼン、実行委員を経験することになり、徐々に負荷がかかってきます。仕事に近い環境に近づくにつれ、不安な気持ちを思い出し、辛くなる事もありました。メンバーとの会話がしんどくなることもありました。自分の思いだけが先行し、空回りしていたのです。

私は、BUCでの経験を通じて、自分の感情に気づくことが一番大切である、と感じました。苦しめている原因は自分の感情に気づけていないことである、ということがわかりました。感情に気づけずに思い悩み、その間は何も行動できず、行動できなかったことについて、再び思い悩む。復帰を焦る気持ちが、自分を苦しめていたのです。

そのことがわかった時、プログラムや講座を前向きに取り組むことができました。行動を変えることができました。行動を変えることで、自分の悩みが解消され、自分に自信がつきました。自信がついたことで、不安がなくなりました。家族や友人からも、健康的な表情になったね、と言ってもらうことができました。

BUCでは、自分のことを知るための方法を学ぶことができます。課題図書の読書・要約、活動記録表の記入、マインドフルネス、講座、振り返り、対処法の作成など、様々なプログラムがあります。また、個人作業だけでなく、振り返りミーティング、チームプレゼン、係活動、実行委員でチーム作業も多くあります。私は、自分のペースに合わせて取り組んでみることをお勧めします。また、分からないことは、スタッフに相談してみることをお勧めします。実際、相談したことで、悩んでいたことが大きな問題ではないことに気づき、気持ちがすっきりしたことがありました。

BUCで得たことは、自信です。社会復帰がゴールではなく、その先で再発しないことが重要。そのための方法を、残りの時間で身につけていきたい、と思っています。

↓ 秋のハイキングにて。宇治川の風景。Photo

ペンネーム シナモン

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