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【BUCきょうとメンバーブログ】第99回【BUCに通って良かったなと思うこと】

2020年9月10日 (木)

 

 私はBUCに通い始めて約7ヶ月経ちます。

 BUCに通って良かったことは沢山あります。はじめからそう思えていたわけではなく、通いだした頃は、「本の要約をしているだけで、復職できるのかな?私はここで何をやっているのだろう?」と焦りと不安でいっぱいでした。しかし、少しずついろんな講座に参加したり、他の通所者さんやスタッフさんと話したり、病気に関する本を読む中で、自分の気持ちが楽になってきていることに気づきました。今では、BUCに通って本当に良かったと思っています。

 一番良かったことは、「同じ悩みや不安をもった仲間がいる」「相談や心配、アドバイスをくれるスタッフさんたちがいる」ということです。

 仲間とは、年齢も性別も職種もさまざまですが、お互いの病気のことや休職から今までこと、BUCに通いだしてからの変化など、それぞれの話を聞けて共感し合える。「こんなこと話したら引かれるかな?」と思うこともなく、素直に話せる。それが一番大きかったです。

 スタッフさんとは、初めはお互い探り探りでしたが、そのうち私の特性を掴んでいろいろアドバイスや励ましを頂きました。私はBUCに通所中、順調に回復していったわけではなく、何度も後戻りをしました。その都度、心配して声をかけてくれました。辛いときには、「早めに相談してくれたらよかったのよ」「頑張ったね」と優しく声をかけてくれ、一方、思考が歪んでいる時には、「それは根拠がないことでしょ」と指導を頂くこともありました。親のように親身になってくれる人がいる。後戻りして辛かったとき、自信をなくしてしまったとき、本当に救われました。感謝しています。

 長くなりますが、もう一つ良かったことがあります。それは、「性格を変えるのではなく思考を変える」ということを学べたことです。「長所は短所、短所は長所」という諺のように、以前は、自分の短所を直すと長所も消えてしまい、私じゃなくなると悩んでいました。さらに、性格なんてそんな簡単に変えられないとも思っていました。けれど、性格ではなく思考を変えることによって、長所を伸ばし、短所を抑えることができると知り、講座にも前向きに取り組むようになりました。思考もすぐには変わりませんが、繰り返し練習することで以前よりは生きやすい思考になってきているのかなと感じています。

 当初は、自分の感情に振り回されて気づかなかったこともありますが、こうして振り返るとBUCに通って良かったことは沢山あります。これからも、人生には辛いことやしんどいことが沢山あると思いますが、どんな経験も自分にとってプラスになると信じています。

 

ペンネーム:スイア

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