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【BUCきょうとメンバーブログ】第82回:「朝礼当番を通して -自分と向き合える大切な時間-」

2020年1月16日 (木)

BUCには、ステージが上がると朝礼当番があります。朝のミーティングで前に立って、その日のプログラムや連絡事項を確認します。そして、5分ほど、ちょっとした小ネタをする時間があります。小ネタのテーマは自由です。

BUCに通所したときに、朝礼当番のメンバーの姿を見て思ったことは、「できるのかなぁ…」「嫌だなぁ…」「小ネタなんて何をすればいいのか…」とマイナスな感情ばかりでした。でも、通所して3ヵ月が過ぎて、朝礼当番をすることになったとき、「できるかな」「なんとかなるか」と思える自分がいました。人前で話すのは、とても緊張しましたが、メンバーやスタッフの皆さんが、温かく見守ってくれるので、安心して発表ができました。
 
これまで、何度も朝礼当番をして、小ネタを発表しました。はじめの自分は、たった5分間でも「失敗したくない」「完璧にしたい」「メンバーやスタッフの皆さんに評価してもらいたい」という気持ちが強く、必要以上に準備をしてしまっていました。どこまで準備をしても、「大丈夫かな…」という不安な気持ちが消えずに、前日ギリギリまで準備をしてしまっていたこともありました。そして、朝礼当番が終わったら、うまくいったことよりも、少しの失敗を反省して、落ち込んでしまっていました。
 
でも、少しずつ自分の課題を見つめ直して、朝礼の小ネタに取り組むようになりました。課題は、次の3つ「準備は計画的にする。必要以上に時間をかけないこと」「準備が完了したら、朝礼当番のことから一旦離れて、考えないこと」「朝礼当番が終わったら、人の評価ではなく、自分自身で自分のがんばりを評価すること」です。
 
自分にとっては、たった5分間ですが、自分自身の課題と向き合える大切な時間です。そして、自分が前向きに変わっていけていることを実感できる時間です。そしてなにより、人に何かを「伝えたい」と思う純粋な気持ちを思い出させてくれた時間です。
 
(ペンネーム:8823)

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