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【BUCきょうとメンバーブログ】第71回:「リワークって何だろう」

2019年8月15日 (木)

拝啓、休職・失業されている方、復職・転職を考えている方、そのご家族や周囲で心配されている方々、残暑お見舞い申し上げます。このブログに辿り着かれる方に、何を伝えればいいのかなと思いつつ。今の心中をお察し致しします。そこまでではないよ、という方も時間があれば読んで頂けると幸いです。

さて、「リワーク(復職支援)」という言葉を私が初めて知ったのは、医者からでもなく、公的機関からでもなく、職場からでもなく、休職している時にこれからの不安に駆られてネット検索していた時でした。どれくらいリワークという言葉が世間に浸透しているのかは分かりません。ですが、ずいぶん長く自分で何とかしながら、漠然と不安を持ち続けていた私にとっては、支援制度等が整っていたとしても何事も自分から探さないと手が届かない世の中だなと思いました。知らないことは危険だなと思いました。

リワークと言っても施設によって毛色は各々のようで、私の通っているBUCのリワークプログラム(復職支援プログラム)は、『自分のことを知り、ご家族にも寄り添い相互理解の手助けを行い、さらには職場にも知ってもらう』ことを継続支援するプログラムと私は思っています。BUCに通所することで食事、睡眠、運動、心理、対人関係等について、様々な角度から支援プログラムを通して自分を知ることができます。最終的には「自ら、職場だけでなく自分の周囲の環境を良いように変えていくことができる力」がつくと思っています。

「そんなのひとりで出来るよ」と思うかもしれませんが、理解はできていても、一人でそれを実行し継続することはとても苦しくて、難しかったのが私の経験でした。BUCは「失敗できる場所」だと卒業メンバーの方が言われていました。BUCでは、スタッフさんや同じ境遇のメンバーと一緒に力を借りながら、BUCのリワークプログラムを受けることで、一人では頑張れないことも、見えなかったことも、諦めていたことも、挫折しながらも「なんとかなるかもしれない」と思えるようなことがたくさんあります。

ご家族等の身近な方々にとっても、本人とどう接していいのか悩まれていたり、身近なだけあって、心配な気持ちはあるものの、すれ違うこともあるかもしれません。ですが、身近な人が自分のことを分かってくれるということは、何よりもとても嬉しく、安心できます。BUCでは、ご家族様向けにBUC通信発行やファミリーミーティング、家族の会が開催されています。詳しい内容については、本ブログの別記事やBUCのホームページがありますので、読んで頂ければと思います。

それでは、皆さんが今の境遇と先とをすり合わせながら、少しでも各々の幸せに近づけることを祈っています。

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(ペンネーム:ka7u)

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