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【BUCきょうとメンバーブログ】第7回:朝礼当番「ラジオ体操とコネタの披露」 

2017年1月 5日 (木)

バックアップセンター・きょうとの朝は、9時ぴったりに「ラジオ体操」で始まる。40名ほどのメンバーが、部屋いっぱいに広がって体操をする。なかなか圧巻の光景である。

こうして、身体を動かすことで、眠っている身体にリズムをつけ、リワークの1日が始まる。そのラジオ体操の音楽を準備するのは、スタッフではなく、「朝礼当番」という役割のメンバーである。

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朝礼当番は、3ヶ月ぐらい安定して通所できるようになったメンバーのなかから選ばれる。選ぶのもメンバーである。朝礼当番制は、メンバーの自主性を促す仕組みでもある。常時20名弱の当番がいて、1ヶ月に1回の頻度で、朝礼が回ってくる。
 朝礼当番は、ラジオ体操の音楽を流し終えると、ホワイトボードの前に立って、その日のスケジュールを読み上げ、連絡事項を確認する。
  確認が終わったら、ここからが朝礼当番の腕の見せどころである。「今日のコネタ」という、当番自身が関心のある話材を5、6分間ほどの時間で紹介する。

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たとえば、11月11日のコネタでは、こういうものがあった。この日を算用数字で表すと「1111」。この形が様々な形に見えることから、記念日が多く設定されていて、「ポッキーの日」「もやしの日」「きりたんぽの日」「煙突の日」「下駄の日」などがあるという。みんな「へぇー」と感心する。
 また別の日では、アメリカ大統領選挙の時宜にあわせて、大統領が選ばれる仕組みを紹介していた。州ごとに「大統領選挙人」がいて、それを州ごとの投票数で勝った方が選挙人を総取りして、総数で民主党と共和党で競う複雑な選挙の仕方なんて、メンバーは始めて知ることになった。これも「へぇー、へぇー」である。
 ほかにも、「おすすめの映画」「自分のすきなJAZZ演奏家」「星座の見方」「ボジョレーヌーボー解禁日」「地震が起きたときの避難経路」「ミッキーとミニーの誕生日」「ハローウィーンの起源」「私の好きなスイーツ」など、毎日、朝礼当番によるコネタが披露される。コネタで朝礼当番の人となりや関心がわかって、話が盛り上がる。
 朝礼当番は、実は、大勢のメンバーの前で話すというリハビリの側面もある。だから、安定して通所している人が担当するのである。
 さあ、明日はどんなコネタが登場するのか、楽しみである。

(ペンネーム:みのやん)

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