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【BUCきょうとメンバーブログ】第3回:「笑顔会」で笑顔のトレーニング

2016年11月17日 (木)

バックアップセンターでは、既存のプログラムとは別に、「自主会」と呼ばれるメンバー同士の自主的な勉強会があります。そのひとつが「笑顔会」です。1年前に始まりました。

きっかけは、あるメンバーが「むすっとした顔で嫁にこれを片付けてと言ったら、怒られているようだと嫁から責められ、微妙な雰囲気になった。それから笑顔で言うように心がけた」という。彼は、口角を上げたり、目をぎゅーとつぶって、眉の動きをたれ目にして笑顔を作るようにしている。これを、バックアップセンターでの活動にも広げたいと言って、他のメンバーに声をかけたのが「笑顔会」の始まりです。

最初に、メンバーで「笑顔でいるとなぜいいか」、意見を出し合いました。

「他人を笑わせると、自分も楽しくなる」「笑顔を見ていると、自分もうれしくなる」「自分が笑顔でいると、元気になれる」「笑顔でいると余裕で生きている感じがする。余裕で仕事をしている感じがする」「自分が笑顔でいると、他人を気持ちよくさせる」「相手の笑顔をみて、自分もリラックスできる」

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ようは、笑顔で損をすることはないということをメンバーは知りました。

でも、気分障害の人は、なかなかすぐに笑顔がでません。笑顔がでにくくなる一因に、人とあまり話す機会がなかったり、表情をほとんど変えなくなったために、口元・頬・目元の筋肉が固まって、笑いという感情が出にくくなったという仮説があります。

では、自分に笑顔をプレゼントするにはどうすればよいでしょうか。それは、体の動きが悪い時に筋肉をトレーニングするように、笑顔を作る筋肉を鍛えるトレーニングをすることです。

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そこで、あるメンバーが世の中に「笑いヨガ」があることを見つけました。「日本笑いヨガ協会」という団体があって、「笑いヨガ」のDVDを出しています。そのDVDを使って、笑うトレーニングをすることにしました。それから、1年。毎週、水曜日に5名から、多い時には、10名のメンバーが、「笑いヨガ」をやっています。笑いヨガで、ゲラゲラ筋を鍛えます。お勧めは「ホホハハ体操」です。唇を突き出し、「ホッホッ」と言いながら、2回、手の平で空気を押し出すようにする。次に口角を上げて「ハッハッ」と空気を押し下げるようにします。

個人でできる簡単な笑顔のトレーニング法もあります。それは、朝、すこし大きめの声で「おはようございます」と笑顔で挨拶をすることです。笑顔で挨拶をされて嫌な気分をする人はいません。そうこうしているうちに、相手の人も笑顔で挨拶をしてくるようになります。こうして笑顔の輪が広がってゆきます。

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