おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2022年6月 1日 (水)
月刊きょうと/「気付きと成長」(2022年6月)
今月はポニーさんにBUCで得た「気付き」と「成長」について寄稿いただきました。安心できる、そして、前向きになることができるエッセイです。
”バックアップセンターきょうと”に通所し始めて気づけば一年が経った。卒業も近くなり、本エッセイを寄稿させていただく。この一年、多くのことに気づかされた。私の性格、クセ、苦手なこと、得意なこと。このエッセイを書きながら、”意外と私は文章を書くことが苦手ではない”ということも一年で気づくことができたこの一つだ。
気づいた上で、私は一年で変われたのだろうか。
これは言い切れるのだが、私は変わってなどいない。
これも言い切れるのだが、私は変わってなどいないが、成長した。
私はこの一年で一つ結論を導き出した。「人は変われないが成長はできる。」
一年経った今、相も変わらず私はうっかりした性格は変わっていない。ちょっとの危険で不安を抱いてしまうのも変わっていない。しかし私はそれに気づいた。そしてそれの対処法を身に着けてきた。
同様に気づいたのは、私の欠点だけではなく、良い点や得意なことも気づいた。私はものごとの創意工夫で問題を解決するのが得意であり、人に喜ばれることに関して人並み以上に喜びを感じること。そしてそれらを発揮できる環境にするにはどうしたらいいか。いろいろと整え、改善していった。
人は凸凹で良いのだ。尖った部分をさらに磨き、へこんだ部分を穴埋めしてやる。それが成長なのだ。そして成長するためには気づきが必要なのだ。
そんな気づきと成長の場を提供してくれたのが、バックアップセンターきょうとのスタッフさん達だ。この場をお借りして、感謝の意を伝えさせていただきたい。
さて、私はこのエッセイを読むことで、読んでくれた方の役に立ってほしいと考えている。ここまで私は”私の一年の結論”を述べてきたのだが、きっとこの結論は人それぞれ違うのだろう。このエッセイを読んでくれている方は、ぜひご自身の結論を考えてみてほしい。私はたまたま一年という区切りであるが、皆さんの中で一つ区切りを見つけて結論を考えて見てほしい。そして次の区切りにまた結論を導き出してみてほしい。きっと別の結論が出てくるだろう。私もまた次の区切りには新たな結論を見つけるだろう。まだ結論を導け出せない方は、次の区切りまでに結論を導くことを意識するようにしてみてほしい。結論が変わることを恐れる必要はない。その結論たちが、自分の成長であり、自分の身となり、支えてくれるのだから。
少々偉そうなことを述べているが、どうか一笑に付さず、一度考えて見てほしい。きっと役に立つだろう。