おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2019年8月 1日 (木)
月刊きょうと/「中国国内旅行」(2019年8月)
今回はメンバーの響灘さん(男性)に、中国の魅力についてご紹介いただきました。
私が、長期の中国駐在時において、特に後半の時期楽しみにしていたことは、長期連休における中国国内旅行です。
特に2008年後半に発生したリーマンショックの時期に駐在員仲間と韓国旅行をしたことで火が付き、中国にいる間に出来る限り、国内旅行を楽しみたいと思うようになりました。
行った旅行先は順に杭州、桂林、広州、北京、マカオ、厦門(アモイ)、武夷山、成都、チベットのラサ、青海省の西寧、哈爾賓(ハルビン)、香港、大連、丹東、青島(チンタオ)、煙台、寧波、最後に台湾です。
特に印象に残っている旅行先は、先ずは真打の北京郊外にある万里の長城。ずっと行ってみたいと思いつつ、2009年初頭の春節(旧正月)連休に漸く訪問。雄大且つ歴史の重みを感じ、感動しまくりでした。
次にチベットのラサ。ダライ・ラマ14世のインド亡命以降、主なきポタラ宮は、言葉では形容できないほどの、チベット仏教文明の壮大さに感動しました。但し、チベット暴動があった後ということもあり、大勢の武装警察官が警備していて、重々しい雰囲気でした。実際、ただホテルの屋上から街の風景写真をとっていた旅行者の元に、武装警察官が来て、カメラ毎没収されたのを見た時は、この国の政治体制を嫌という程認識させられました。
有名なチベット高原鉄道(ラサ→西寧まで、約24時間以上で車内一泊)に乗車し、車内から見るチベット高原の風景に大自然の壮大さを感じました。あっ、ラサは標高3,700m程で、富士山とほぼ同じ高さなので、四川省の成都(標高500m)から飛行機で異動した為(要はいきなり、高山に異動した)、到着した当日高山病にかかり、夕食はとれないわ、医者を呼んで点滴を受けるわで、散々な目に遭いました。
2011年の国慶節(中華人民共和国建国記念)連休に行った大連では、日露戦争の舞台である旅順地区の203高地を訪問。又、大連ご当地のB級グルメである、ナマコ入りの海鮮水餃子がすごく美味だったことも印象に残っています。是非、又食べたい!!
その後バスで異動した丹東では、中国と北朝鮮の国境である鴨緑江という川の遊覧船に乗り、北朝鮮側の川岸近くまで近づき(要は国境越え)、北朝鮮の人々の生活風景を肉眼で見た時は、本当に貴重な体験をしているというワクワク感と、このまま拉致されないかという恐ろしさが交互に入り混じった変な気分でした(笑)。
2011年年末休暇に訪問した青島は、かつてドイツ租界があったことから、街並みがヨーロッパ風の風光明媚な、見ているだけで癒されるような風景でした。又、有名な青島ビールの発祥の地であることから、現地で飲んだ無濾過のビールが最高! 今までのMy人生において、一、二を争うぐらいの最強のビールでした。
さて、2013年6月末に帰国して以降、必然的に中国国内旅行の機会がなくなりましたが、これから復職した後、余裕が出来てきた時期か、もしくは、遠い将来になるが、定年退職でリタイヤした後に、かねてから行きたかった、九塞溝や新疆ウイグル自治区のウルムチやカシュガル等を訪問し、且つ、シルクロードを歩いてみたいです。そのためには、尚一層健康に留意して、ウォーキングとダイエットに励まないと(笑)!!