おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2018年11月 1日 (木)
月刊きょうと/「私にとって大切な4つのこと」(2018年11月)
今回はメンバーのK・Sさん(男性)に、調子の回復にとって大切と感じる4つのポイントについてご紹介いただきました。
今回は、BUCに通所してから学んだ4つの大切なことを書き記したいと思います。
実は、この4つの順番にもこだわりがあります。気分体調が最悪の状態になった時、自分の回復力を試す良い機会だと考え、実験した結果、1つ目から順に考えや行動を整理すると回復スピードが早くなることがわかりました。あくまで執筆者個人の感想ですが・・・。
では、本文です。
1つ目は、「自分を支える土台は何なのか考えること」です。
私の場合、仕事や私生活で現れる考え方のクセや行動、特性、大切にしている価値観などの振り返りにより土台が徐々に明らかになってきました。
明らかになるにつれ、考え方が前向きで建設的になり、実際の行動にも繋がりやすくなりました。
どうすれば自分の土台をより高く積み上げられるのか、その過程を考え、細分化し、少しずつクリアすることでゲームのように楽しみつつ達成感を得られるようになったためです。
2つ目は、「静かに休むこと」です。
以前の私は、常に頭はフル回転状態、出勤中は仕事に没頭、昼休み以外の休憩は悪だと考えていました。そのためか、就寝時には体はクタクタ、でもなぜか頭は回転し続けて寝入りが悪いという状態でした。
この状態を改善するため、日中のこまめな休息、就寝前のマインドフルネス瞑想を行うようになりました。
日中のこまめな休息を取り入れたことで、日々感じる体の疲労度が格段に減少しました。
就寝前のマインドフルネス瞑想では、今に意識を集中することで、フル回転していた頭の中が穏やかになり、寝入りが非常に良くなりました。
また、翌朝は頭がスッキリ明快で気分が良く、タスク整理など作業効率面でも調子が上がったように思います。
3つ目は、「歩くこと」です。
唯一の趣味が読書であった私は極度の出不精で、時間があれば部屋で本を読むという生活を送っており、運動習慣以前に、そもそも外出自体が億劫だという考えを持っていました。
たまに運動しようと思い立つのですが、運動=ランニングという謎の思い込みがあり、外出に至るまでの心理的なハードルを自分で勝手に高く設定していました。
しかし、BUCのプログラムで比較的短時間のウォーキングでも十分運動になると知り、まさかと思いつつ挑戦してみたところ、これが見事に自分に合っていました。
外で歩くことで体内リズムが整い生活リズムが安定してきました。
頭の中でグルグルしていた考えが整理され、心が軽くなりました。
個人的には、川沿いや山沿い、植物園など自然を感じられるところで歩くとより効果が高くなる気がします。
4つ目は、「手で書くこと」です。
BUCに通所してから記録のために日記を書く習慣がつきました。その日の失敗、その日の成功、翌日の目標の3つを各1行ずつ書くようにしています。
また、日記とは別に、自分の考えをまめに紙に書き出しておくことの重要性も学びました。
将来の自分に向けてデータを残しておかないと、過去のことを振り返りたいときに頼る術が記憶いう曖昧なものになるので時間がかかり、難航します。
手で書く効果として、脳がアクティブになり、文字を通して情報が伝わりやすくなり、頭の中が整理されるのでストレス解消になり、クリエイティブな発想が生まれるというものがあるそうです。
以上、BUCに通所してから学んだ4つの大切なことでした。