おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2018年5月 1日 (火)
月刊きょうと/「楽しいお散歩」(2018年5月)
今回はMさん(女性)に、散歩の魅力について書いていただきました。
今回は、お散歩について書こうと思います。散歩についてだけで、この巻頭エッセイのボリュームを埋められるか不安ですが、とにかく書いてみます。
私はBUCから散歩をする習慣がつきました。きっかけは、看護師さんからウォーキングするように指導をうけたからです。初めは特にルールを決めずに思い立った時間に歩いていましたが、今では習慣ができて、BUC終了後の15時半から帰宅までの間が私のお散歩タイムです。お日様を浴びながらのんびりと歩いています。このお散歩を始めてから、たくさんのうれしい発見がありました。とっても小さな発見なので、あまり期待しないで聞いてほしいのですが、恥ずかしながらそのことをお伝えします。
まず、季節の変化を楽しむようになりました。夏は暑いし、冬は寒い。そんな当たり前のことを、外を長時間歩くことで、肌で感じて、実感しています。働いていたころは、職場のエアコンが効きすぎていて、季節の変わり目ごとに身体を壊していました。それが、今は季節の変わり目に風邪を引くことなく乗り切れます。私は、自然に沢山触られる環境の方が元気でいられる性質なのだなぁと知りました。
次に、野鳥にいやされるようになりました。まずは、すずめちゃん。冬のすずめはふっくらしていて、夏のすずめはスレンダーです。また、餌付けされているおうちの近所のすずめもふっくらしていて、(君たちは甘やかされているなぁ)と思い、ほのぼのとします。また、鴨川や、六角の休憩所辺りのすずめの中には、人に慣れている子がいます。運がよければ手から餌を食べてくれます。そういうすずめに出会った時には、大変、いやされます。
また、すずめの他には、鴨川に住む鴨たちもかわいいです。鴨川には、鴨の他にもユリカモメ、カワウやトンビなど、色々な鳥がいます。私はその中で、丸っこい身体をした鴨が一番好きです。鴨川沿いに七条から四条まで散歩していると、途中に、一等地と私が勝手に名付けた場所があります。川の中に岩が飛び出していて泳いでいる鳥が休憩できたり、川から岸までの段差がなだらかで、これまた鳥が休憩しやすい場所です。そこでは、鴨がよく休憩しています。しかし、ときどき、ユリカモメの集団が、その一等地をのっとっていることがあります。しかし私としては、そこで鴨が休憩している姿を見て癒されたいのです。そんな時には、私はユリカモメに近づいていきます。お散歩しているうちに気付いたのですが、どうやら、鳥の警戒心には差があるようです。私が近づいたとき、ユリカモメの方が鴨より早く飛び立ちます。だから、私がじりじりとユリカモメに近づいていくと、彼らは逃げだします。そしてその、ユリカモメの警戒する距離ぎりぎりに立っていると、「あら、ええとこ空いたわ~」とばかりに、鴨が一等地にやってきます。私は、それを見て、満足して散歩を再開します。
と、すごくどうでもいいことを書いているうちに、巻頭エッセイのページが埋まったようです。どうもありがとうございました。よかったら、みなさんのお散歩の楽しみ方も聞かせてくださいね。