おうばく通信
でんでんTIMES
2018年4月 9日 (月)
【でんでんTIMES】機能訓練について
こんにちは、デイサービスでんでんむしです。
4月に入りましたが、暑いくらいの日があると思えば、強風の吹き荒れる日もあるなど、気候の落ち着かない日が続いています。
今回は、個別機能訓練について書いてみようと思います。
個別機能訓練では、個別または小集団での身体的機能訓練、認知機能の維持、精神状態の安定のためにプログラムを実施しています。個別に機能訓練指導員(でんでんむしでは、作業療法士)が機能訓練計画書を作成し、それぞれの利用者に合ったプログラムをスタッフ全員で実施しています。
機能訓練、と聞くと「きついトレーニングみたいなことちゃうやろか」「リハビリってしんどいんちゃうか」と思い浮かべる方も多いかもしれませんが、でんでんむしで心がけているのは、取り組んでいる方の生活に即した内容や、「今」その方が持っている能力を発揮できる作業にしていくことです。
たとえば、家事動作。
「お料理は好きだけど、たくさん工程があるとどうしていいかわからない。でも、千切りやみじん切りなら誰にも負けない!」という方であれば、味噌汁に入れるねぎを刻んでもらう、積極的に料理プログラムに参加してもらう、といった作業を提供しています。
(農園で収穫したほうれんそうの間引き菜を洗っています)
また、洗濯物をたたむのが得意な方には、役割として提供することもあります。
「役に立ってる」と感じられることで、充足感を得て気持ちが安定する場合もあります。
また、自宅での動線を考えて、それに応じた身体的な訓練を行うこともあります。
玄関の上がりかまちを上がらないと部屋に入れない、ということであれば、その動作に必要な関節可動域の維持や筋力の維持に努めます。単純に体を動かすのではなく、園芸作業や屋外での歩行なども取り入れています。
また、入浴時浴槽をまたぐ、という動作も訓練の一つとなります。
このように、日々の生活の中で、その人の持つ能力を発揮できるように機能訓練に取り組んでいます。
他にも、簡単な計算や音読に取り組んでいただいたり、積極的な利用者同士のコミュニケーションを促したりすることも訓練の一つであると考えています。
このブログを書いている私が計画を作成しているのですが、利用者さんに「よっしゃ、今日も頑張るで」と思ってもらえるようにしたいなぁ、と考えています。
その人が輝ける瞬間を作れるように、スタッフ全員で取り組んでまいりたいと思います。