おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2016年2月 1日 (月)
月刊きょうと/「センス、について」(2016年2月)
今回は利用者の必殺料理人さん(男性)に、センスとは何か? について書いていただきました。
センスについてお話をさせて頂きます。
どんな分野であれ、センスのある人は存在します。
ビジネスセンスのある人、スポーツセンスのある人、お笑いセンスのある人、音楽センスのある人、クリエイトセンスのある人。
そういう人達の行動に出会うと、私達は心が動かされちゃいます。
「単にすごい!」ではなく「何かゾクゾクする」って感じでしょうか。
今まで僕は、このセンスは才能によって決まるものと思いこんでいました。
才能とは生まれ持ったものであり、現時点でセンスが無いという事は、その分野に関して諦めないといけないと思っていました。そうやって諦めてきたものも沢山あります。
しかし、とあるカレー屋さんの店主よりこんな事を教えて貰いました。
「センスは生まれもったものではない、センスは自ら掴みに行くもの、いいと思ったものに素直に反応し、素直に行動して、それを自分のモノにする。その積み重ねの経験値がセンスを形成する。生まれ持った癖や性質はスタイル。スタイルにセンスが組合わさった時、それは個性に変わる。何も行動をせず、過去に依存していると凡人になっちゃうよ」と。
このとき、自分の中でモヤモヤしていたものが一つに繋がりました。
確かに自分の過去の経験で、周りから「センスあるね」と言われたモノは、その事が単純に大好きで、その感情が好奇心を生み、目標となる人を見つけ、その人を模倣し、それを自分の解釈で噛み砕き、自分なりに表現したもの」が大半でした。
自分の周りにいるセンスある人達に共通していえる事、それは「アンテナの高さ」「行動力」「素直さ」を兼ね備えている人達だと思います。
イチローはよく努力の天才とよく呼ばれます。
僕の考えでは、努力の天才ではなく、単に野球が大好きで、それを追い求めて、自分なりに楽しんでやった結果なのだと思います。
スティーブン・ジョブスさんやマーク・ザックバーグさんも、羽生君やキムヨナちゃんも、タケシさんや松ちゃんも、ヒッキーやユーミンさんも、黒沢さんやスピルバーグさんも、単純に自分の属すカルチャーが、本当に大好きなんやと思います。
好きが故の行動、行動が故の確固たる個性、その個性をみた人達は、センスという言葉で表現する。
なので、センスある人は自分の事 センスあるなんてちっとも思ってないと思います。
人に言われて気付くのではないかなと思います。
「好きこそ物の上手なれ」
昔から一貫している、この法則
やっぱ好きなもんは、好きなんです。
世間の常識とか固定概念とか取っ払って、素直に好きなものに真っすぐに…。
最後まで、僕の拙い文章を読んで頂き有り難う御座います。
少しでも共感頂けたならば、自分の好きなものを見つけ、その感覚を信じて、その感覚に従って素直に行動を起こし、個性を磨き、人にセンスを伝え、いい影響を与えましょう。
せっかく与えられた人生、痕跡を残して 次の世代に繋げていきましょう!
以上、これからも宜しくお願い致します。PEACE。