おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2015年3月 1日 (日)
月刊きょうと/「竹富島に魅せられて」(2015年3月)
今回は利用者のレイジェスさん(男性)に、竹富島の魅力について書いていただきました。
竹富島は、沖縄の八重山諸島にある、人口400人弱の小さな島です。石垣島からは船で15分ほどで行けます(船は30分に1便出ています)。展望台を除けば民家の屋根が島で一番高いようなフラットな楕円形の島です。平月でしたら石垣島までは関空からピーチなら7千円で行けますし、JALでも格安旅行社手配なら一泊付きで往復3万~3万5千円くらいで行けるんですよ。島にはホテルから民宿まであり、さすがにコンビニはないですけど、郵便局はありますし、庶民的で手軽で便利な島なんです。
この島に魅せられて15年、ほぼ毎年「帰って」ます。ここ数年は毎年10月の第1週に帰ってました。この1週間のために1年間働いているようなもんです。仕事で心身ともボロボロになり、療養のために訪れたのが最初です。
まず、石垣島に着いたら、会社に土産を買い、送っちゃいます。そして、すっきりした気分で船で竹富島へ。港には馴染の民宿「泉屋」さんが迎えに来てくれます。近況なんか話したりして宿へ。民宿「泉屋」:一泊2食付5,500円 晩ご飯には缶ビールなどの飲み物と泡盛のサービスがあったりします。女性の方は琉球衣装の紅型(びんがた)を着せてもらえます。初日は、海辺を散歩したり、島の人に挨拶して過ごします。
二日目以降は、季節によりますが6時ごろ起きて「アイヤル浜」へ朝陽を見に行きます。ここは星砂がとれますよ。自転車ならすぐですが、歩いて行きたいですね。珍しい植物や乱舞する蝶、様々な野鳥の鳴き声、時には、道端に停めてある(?)水牛にびっくり! 朝食後は二度寝。至福のひと時です。ビギナーならこの時間、水牛観光がおススメです。
昼食は、島の料理から、島特産の車エビのフライ、そしてカレーやハンバーグまで楽しめますが(パン食はないなあ。でも食後のスイーツはいろいろありますよ)、僕の定番は「グリルガーデン たるりや」さんです。人気の縄文そばや、94歳の“お母さん”が作る絶品のゴーヤチャンプル(苦くない!)など盛りだくさんなんです。
食後は引き潮の時間を見計らってシャコ貝採りに出かけます。くるぶしくらいの深さで2時間ほど歩けば大人の頭くらいの大きさのが2~3個採れますが、慣れてないとむずかしいでしょう。3~4月ならもずく採りがいいですね。天然ものだからおいしいですよ~。膝くらいの深さで採れます。僕は昨年20キロほど採りました。
夕食後は、「西桟橋」へダッシュです。ここは有数の夕陽のスポットなんです。夕陽を見ながら、波の音をBGMに泡盛を傾けたりなんかします。さて、太陽が沈んだら寝っ転がって満点の星空を眺めます。時折人工衛星や流れ星が横切ったりします。20時になったら、「たるりや」さんに行って、地元の方々と宴会。昼間に採ったシャコ貝などに舌鼓をうちます。そして深夜星空の下、ほぼ年中見られる蛍を見ながら「たるりや」さんのワンコの散歩をして一日が終わります。
いかがですか?現実に疲れたら、ちょっと足を延ばして竹富島で癒されてください。 僕の夢は、この竹富島で小さなカフェを開く事です。