おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2015年2月 1日 (日)
月刊きょうと/「私と猫とアレルギー」(2015年2月)
今回は利用者のN・Sさん(男性)に、猫との交流をテーマとして書いていただきました。
通所も長くなり、ついに巻頭エッセイの執筆をお願いされることになりました。普段のお題でも悩むことが多いのに、こんなにたくさん書けるか~! と内心思いながら何を書こうか悩んでいた時にふと舞い降りたのが「そうだ我が家の猫について書いてみよう」ということになりました。しばらくお付き合いくださいませ。
さて、我が家の愛猫、名前は「麦」ちゃん(オス)、8月6日生まれ。性格:極度のビビり、のちに甘えたに変貌、ときどき大暴れ。発行されるころには去勢されている予定。お気に入りは、クイックルワイパーと掃除機、絨毯の埃を取るコロコロ。
実はこの子、前の猫がお迎えしてからわずか1ヶ月でお亡くなりになってしまったので代猫ということでのお迎えなのですが、今は迎えて良かったと思っております。やってきた当初はちゃんと世話されていたのかわからないくらい痩せていて毛もボサボサ、私や奥さんに力なく威嚇する。奥さんに怒られてお漏らししちゃう。お風呂にいれてもお漏らししちゃう。撫でようとしたらダッシュで逃げる! といった子だったので、ほとほと困り果てていました。そんな麦ちゃんに劇的な変化が訪れたのが我が家にきてから 1週間後。威嚇やダッシュで逃げるといったことがなくなり、撫でても大丈夫なくらいになりました。その間、何かをしたわけでもないのに急に変貌したので、亡くなった前の子がやってきて何かを言ってきかせたのではないかな? と奥さんと話していました。
今では私の膝の上でくつろいだり、奥さんの布団の上で一緒に寝たりと甘えた全開なのですが困ったことが1つ。実はワタクシ、猫アレルギーでして接していると鼻がグシュグシュになるのです。夜、寝ている時に奥さんを起こすついでに、シッポを私の顔に当てて起こしたり、早朝、お腹が空いたのかご飯を催促するようにアタックされるので鼻が大変なことになるのです。とはいえ、荒療治のおかげなのかここ最近は鼻もマシになってきたので改善された? とか思っているのですが…。
そんな、麦ちゃんの暴れっぷりは起きている時にも発揮されてキャットツリーからダッシュで降りてきて、電球に下がった紐に飛びかかるのを数回。これを何セットかやるので見ていて飽きません。
そして、ご飯の催促時によく鳴くので返事をしていたせいなのか、最近はおしゃべりになりまして、事あるごとにニャーニャーと言っています。前の子が病気で亡くなった時にはもう動物なんて、と考えていましたが今ではなくてはならない我が家の家族になっています。
これからも私たちに時々与えてくれる早朝覚醒と癒しを期待しつつ、末永く一緒に過ごしていけたらうれしいな、と思いながらもやっぱり改善されたのは多分に気のせいだったアレルギーとも戦いつつ日々を送っているところでございます。