おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2014年11月 1日 (土)
月刊きょうと/「そして、何故か神戸」(2014年11月)
今回は利用者の高梨臨は醍醐さん(男性)に、神戸の街について書いていただきました。
私も、巻頭エッセイを執筆する順番になりました。月日の経つのは早いものですね。
さて、今回、私が思いを語るのは、神戸と言う街です。神戸(かんべ)郷の地域は上部(こうべ)村と呼ばれ、後に神戸(こうべ)村になり、町から区、そして市になったそうです。
私が神戸について執筆する理由は色々とありますが、その一つとしては何と言っても学生時代によく行った街であるということだからです。但し、行動半径は非常に小さいものでしたが…。
私が学生時代によく行っていたのは、神戸の中心と言える三宮です。サークルのコンパや合コン、友人との飲み会はほとんど三宮でした。社会人になってからも友人との飲み会は三宮が多いです(って、飲むことばかりじゃないか…)。そうそう、友人に教えてもらってジャズ喫茶にも行きました。それがきっかけとなり、友人からジャズのレコード(これで歳がばれる)を借りて聴いたり、自分でもレコードを買って聴くようになりました。実は、昨日久々に三宮に行ったのですが、センター街がかなり変わっていたことに初めて気付きました。それでも行き慣れたジュンク堂書店に立ち寄り、一通り売り場をチェックしました。その後、阪神電車の三宮駅近くにある蕎麦屋で食事をしました。さらにその後、そごうの地下街をぶらつきました(スタッフ熊谷さん、お菓子は何も買ってないし、食べていませんよ。信じてください)。
次に印象に残っているのが、高い所から見る神戸の夜景です。これは、「百聞は一見にしかず」で筆舌に尽くせないほどの絶景です。私は行ったことがないのですが、六甲山ホテルから見る夜景はきっと素晴らしいと思います。大切な記念日に大切な人とご覧いただければと思います。愛が深まるかどうかは保証の限りではありませんが。
それから、阪急神戸線沿線の岡本も記憶に残っています。ここには、女子大が複数あるので女子学生が多く、その方たちとの出会いを求めて友人たちと不純な動機でうろついていました。女子学生が多い街なのでおしゃれな店(喫茶店等)も多く、野郎のみでは入りにくい店が並んでいました。凄く長い間訪れていませんが、現在もきっとおしゃれな街だろうと思います。京都からは少し遠いですが、女性の方々は一度訪れてみることをお勧めします。
さらに、神戸の見どころとしては、北野の異人館、旧居留地、新神戸オリエンタルホテル、レトロバス等、まだまだ多数あります。また、大阪・神戸間を走るJR・阪急電車・阪神電車を乗り比べるのも面白いと思います。港からクルーズするのも一興でしょう。
そして、神戸と言うと阪神・淡路大震災に触れないわけにはいきません。平成7年1月17日午前5時46分に発生した地震は、神戸市で最大震度7という、歴史上類を見ない非常に激しいものでした。
当時、私は芦屋市に近い西宮市に住んでいましたが、早朝の凄い揺れに寝起きを襲われ、正直死ぬのではないかと思ったぐらいです。神戸も壊滅的な被害を受けました。あれから19年、一見して神戸は震災の傷が癒えたように思えるのですが、実際は未だに元の住居のあった所に戻ることができない方が多数いらっしゃるそうです。東日本大震災もそうですが、私たちはこの地震で起きたことを風化させてはならないと思います。
皆さん、是非一度神戸を散策されてはいかがでしょうか?