おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2014年3月 1日 (土)
月刊きょうと/「英語学習のすすめ」(2014年3月)
今回は利用者のR・Hさん(男性)に、英語学習の楽しさについて書いていただきました。
本稿1月号で卒業されたS・Uさんが英語を話すことの面白さについて書かれていたので、やや重複する部分もあるかもしれませんが、私なりの英語学習法を披露したいと思います。皆さんの英語学習を進めるうえで少しでも参考になれば幸いです。
まず、英語を身につけるうえで、大事になってくるのが、聞く、話す、読む、書く能力を総合的に向上させることだと考えています。高校あるいは大学(人によっては大学院)を卒業されている方の中で誤解が多いのは、「私は、受験勉強をしたからある程度読めるので、会話能力を身に着けたい」ということで高額の料金を払って英会話教室に通われることが多いということです。これで英語が身につけば問題ないのですが、周りにそんな方がどれほどいるでしょうか。私は、そういった人を殆ど聞いたことがありません。なぜか?日本人の多くの誤解だと思いますが、事実は「私は少しは英語が喋れるが、英語は殆ど読めない。そして書けない」のではないでしょうか。そんなことはないという人の声が聞こえてきそうですが、では英字新聞、あるいは英語の原書を辞書なしで読むことはできますか。「いや…」と言う人が多いのではないでしょうか。
それでは、どうすれば英語が身に着けられるようになるのでしょうか。まずは聞く、話すことに力を入れます。聞く際に考えなければならないのが発音です。英語は、子音の数、母音の数が日本語に比べて多いのです。発音を矯正してもらうための教室に通われるのが一番効率が良いと思いますが、今はCDやDVD付きの自習用教材が書店に行くとたくさん出版されています。自分で取り組みやすそうなものを基準に数冊選んで根気強く取り組んでみましょう。ただ、この練習だけやっていてもつまらないと感じる人が多い(私もそうです)ので、洋楽のなかで比較的聞き取りやすいものを並行して取り組むと飽きがこず、楽しく学習が続けられると思います。
そして、ある程度発音などが身につき、話もしたいと考えるようになれば、インターネットなどを活用し、話しができる相手を探すのもよいかもしれません。私の場合は、体力作りのために通っているスポーツジムで会う外国人に英語で話しかけることなどで自分のコミュニケーション能力を試しています。
そして、残るは読む、書く能力ですが、読む教材として、平易な英語で書かれている書(基本単語千語など語彙に制限がある書)を選び、面白いと思うものを辞書なしで読んでいきます。また、英字新聞では『週刊ST』など日本語の解説などが載っている物が良いでしょう。最後に書く能力ですが、これが一番習得が難しいと思われます。日本語の表現を英語で直接あてはめるように考えてはいけません。つまり、英語独特の表現法を日本語の表現と比較してやっていくことになるので、「英借文」になるのです。英作文を学習する上で、大学受験の参考書が手始めに取り組みやすいです。講義形式の書籍などが最近は結構出版されていますので、こういったものを活用することをお勧めします。
最後になんといっても、根気です。毎日やらないと、すぐ力は落ちます。私の場合は、NHKのラジオ講座、テレビ「ニュースで英会話」など安価で興味がもてて、継続してできそうなものをやっています。仕事でも、英語を使うことが増える時代になりました。
さあ、楽しい英語学習を始めましょう!