おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2013年9月 1日 (日)
月刊きょうと/「夏の思い出」(2013年9月)
今回は利用者のKさん(男性)に、「夏」にまつわる思い出について書いていただきました。
夏の思い出というと何があるかな、私の場合どうしても子供の頃(夏休み)の思い出になってしまう傾向があるのですが皆さんはいかがですか。
暑い夏、友人とともに川や海へいって、泳いだり、砂浜でゲームをして遊んだこと。仲間と山へいっての虫採り、取ってきたクワガタやカブト虫を戦わせて強さを競ったりもしました。
そして、子供会でのキャンプファイヤーとカレーライス。あとは、スイカです、お盆休みに親戚が集まり、大勢で食べた夕食の後に出てきたスイカに必死にかじりついた。赤い果肉を通り越して、白い皮のところまで食べて皆に笑われた、でも楽しかったしとてもおいしかった。
それから、花火、貴重な小遣いを工面して買ってきた打ち上げ花火や、パラシュートが出てくる落下傘花火、そして噴水花火(ひたすら吹き出すやつ)しかしなぜか、しめは線香花火。最後はやっぱり「肝だめし」張れるだけの見栄をいっぱい張って、引きつった作り笑顔で、寺の裏にある祠まで、全速力で駆け出したいけどやせ我慢して、他人にみえなくなったところで全力疾走。必死で帰ってきたときの第一声が「ぜんぜん怖ないは、しょうもな」など、その他、いろいろ思い出はいっぱいですね。
次に青年期になると、やはり色気づいて内容が少し変わりますよね。花火なんていうのは共通かもしれないけど(彼女と)、もう虫取りに夢中になったりしなくなり、どちらかというと女性への思いなんていうのが大きくなりますよね。海やプールへもいきましたが目的はひとつです。残念ながら控えめな性格の私は、声をかけることも出来ず、ただ眺めるのみでした(あ~おしかった)。当然、男友達と、はめをはずして騒いだ夜の砂浜なんていうのもありますし、そういえば四条大橋のたもとで男四人(モテナイ友達)一夜を明かしたこともありました。これも夏の楽しかった思い出です。
その後、家庭ができて子供が生まれると、また新しい夏がやってきました。子供を小脇に抱えて海やプールに入ったり、火傷しないようにと気遣いながらの花火、子供にせがまれての蝉採り、飯盒炊爨でごはんを炊き上げた時、子供たちの尊敬の眼差しをいっせいにあびた時の快感。それから魚釣りなんかもやったな。
時が過ぎることで出来事は変化するけど、いずれもいい思い出ですね。しかし最近は、子供も手が離れ、妻とふたり、冷や汗はでるけど、ひたすらに暑い夏を、どうすごすか苦慮するばかり。
あ~、あの夏の日にかえりたい~。