おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2013年6月 1日 (土)
月刊きょうと/「京都の魅力と、元気の源」(2013年6月)
今回は利用者の火の鳥さん(男性)に、京都のパワースポットについて書いていただきました。
当センターに私が通所するようになって、最初に気づいたのが、京都の魅力です。通所当初、特に私は心の癒しを求めていました。そこで発見したのが、京都の日本庭園の美しさです。まさに魅了されました。
ところで、皆様は「パワースポット」というものを信じるでしょうか?信じない方でも、寺社へいった時、清々しい思いを感じたり、何か示唆を与えられたような体験はあるのではないでしょうか?私の個人的な捉え方では、この様な感覚を受ける場所がパワースポットと言えると思います。
私は気持ちが沈んだとき、気力や力が出ないとき、これらの日本庭園のある寺社で、何度も、心が救われ、身体にエネルギーを得られた経験があります。
そこで、個人的感想ではありますが、特にお勧めの元気になれるスポットを紹介したいと思います。①鞍馬・貴船神社地区 ②伏見稲荷神社 ③清水寺 ④吉峯寺(西山)⑤六波羅蜜寺。 県外では、高野山と伊勢神宮(内宮)が挙げられます。
特に、NO1に挙げられるのが、鞍馬と貴船地区です。その山間にある木の根の道と、その地区全体から沸き起こる並々ならぬエネルギーを身体に強く感じる場所でした。
2つ目の伏見稲荷神社は、全国に知られたパワースポットですが、そのビジュアルのみだけではなく、実際には3千本以上ある鳥居に囲まれた道が、山全体にあり、起伏に富んだその道を歩いていると、まるで人生を歩いている感覚にとらわれます。
3番目は、清水寺です。観光の大定番となっていますが、実はここもかなりのパワースポットです。この場所は岩場の斜面に建築されており、発見された奈良時代より、その岩場より枯れることない湧き水が昏々と今でも湧き出でる場所なのです。よく観察すると、その大地のエネルギーがよく感じとれると思います。
それ以外は、紙面の都合上割愛させていただきますが、県外でのお勧めは、高野山です。そこは、大変な異空間であり、非日常がそこにあります、行くだけの価値はあると思います。
と、いろいろ申しましたが、実は、京都の有名な寺社はどれもパワーがあります。
私は多数の寺社を訪問しましたが、どの寺院も、ニュアンスは違え、人を救いやすらぎを与えようとしているのが分かりました。
そもそも京都は、都が建設された当初より、中国の長安を模して造られており、王城を築くには最も良い土地として選定された土地なのです。当時は中国的風水に基づいて、御所を中心に東西南北を大神社で固め、鬼門の方角とされる場所には、有名な延暦寺を建設し備えとしております。それ以外にも、御所を守るためあらゆる方角に寺社で固められているのです。このような都市は他にありません。この効果は、この土地が1200年間都で在りづけた事実が証明しています。
つまり極論すると、京都という町自体が既に、パワースポットなのです。皆様も、この恵まれた環境にある利点を生かして、お近くの寺院にいってみてはいかかでしょうか?
最後に、もう1つ重要なことを、お伝えしたいと思います。
「パワースポット」(元気の源)というものは、実はその人のすぐ身近にもあることの発見です。更に言えば、究極のパワースポットの正体は「人」なのです。
これは、個々人にある、ここへ行けば心が落ち着く場所がそれに当たります。そして、なぜかこの人に会えば、元気になれる、パワーを貰える「人」が、究極のパワースポットと言えると思います。
その様な人や場所を大切にして、この世を前向きに生きていたいものですね。