おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2012年12月 1日 (土)
月刊きょうと/「今を撮る」(2012年12月)
今回は利用者のまゆまろさん(男性)に、写真撮影の魅力について書いていただきました。
私には、休職期間中に得たものがあります。それは趣味の写真撮影です。
被写体は多すぎるくらいで、風景、建築、鉄道、スポーツ等です。
もともと私は、旅行の際の撮影、美味しそうな料理、グルメなどの画像を記録することが好きでした。楽しい旅の思い出や、美味しかった食事の写真は振り返ると疲れたときや、忙しいときに元気と、活力をくれました。
性格なのか、きっちり撮影できないと気がすまなくなり望遠レンズ付きの一眼レフカメラを中古で買いました。
カメラとの再会は、自宅療養中でした。
自宅療養中は、外に出るのもおっくうで楽しめることも失い「何か毎日、外で活動できる趣味」ができないかな?と考えていました。
誰にも気を遣わないでいい場所に行こうと、日帰りの旅に出て素晴らしい景色、美味しいグルメ、親しみやすい人に出会いました。
旅の思い出として撮影した写真が、元気のなかった自分を良い方向へ導くことになるのです。
撮影した画像を記録していくうちに、自分の撮影した画像を多くの人に見てもらえたらという想いになりました。画像をブログに更新し、多くの方に見てもらい、コメントも頂き撮影する対象も京都の魅力を全国、世界に発信できないかという考えを持つようになりました。
撮影していくうちに、毎日外へ出るようになり1日を楽しめるようになりました。
それにつれ、悩んでいたことを忘れるぐらい熱中し京都を歩いて撮影するということが趣味になりました。京都に住み、BUCに通所を始め新たな京都の街の良さを再発見することができました。
寺社も多く存在し、古い伝統も色濃く残る京都。
美味しいグルメ、料理も豊富で減量しなければならない立場である私は誘惑に負けそうですが、目だけでお腹いっぱいで満足しています。
なぜか京都で撮影していると、旅行客に道を聞かれることも多いです。
私も詳しくなく、こちらも勉強中なのですが…。
外国の方に、道や観光地の場所を聞かれることもあり、単語を並べてなんとか切り抜けます。
ちょっと焦りますが、信用して話してくれるのは嬉しいかもしれません。
京都を撮影すると歴史や地域にも愛着を持ち、新たな視野、話題も広がり自分を成長させてくれる効能もあります。歩いて撮影するので、良い運動にもなります!
写真撮影は、復職しても続けていける趣味で一生続けていきたいと考えています。リラックス効果や、振り返る楽しさがあります。
この休職期間で5,000枚以上は撮影しています。現像はしていませんが、パソコンに保存し見ることで十分楽しむことができます。
撮影場所で話した方、出会えた方も多くカメラ1台で新たな人生の楽しみも知ることができました。
復職したら動画撮影機能付きのカメラを購入したいという目標をもって、BUCに日々通所しています。
この記事が掲載される頃は、寒くなりますが冬は冬の撮影も楽しいです。
皆さんも、気楽に好きな物を撮影してみませんか?