おうばく通信
ワークネット通信
2012年3月 5日 (月)
初めてのOB会
3月3日(土)ワークネットきょうと開設以来、初めてのOB会を開催しました。
今年に入り、実のところワークネットきょうとはちょっと低迷気味。
というのは、雇用を前提に実習に入らせてもらったところで、本人がしんどくなって中断してしまったり、実習を前にして辞退されたり…。そのたびごとに、スタッフは協力企業に謝罪行脚…。実際に雇用前提での実習に入っても、企業が求める力量は思った以上に高い!スタッフは内心では“そこまで求められるか…”と思いながらも、本人にできるところまでやり遂げてもらわないといけないし…。企業と本人の間に挟まれ、葛藤し、振り返りのミーティングでは、「就労支援、って難しいね」「一般就労の壁って高いね」などと、ため息をつきながらの毎日でした。
そんな中での第一回目のOB会。
今回のOB会には5人の就職者が参加しました。OB会では、日々の仕事の辛さやしんどさはあまり語られることなく、仕事での面白話などをたくさん聞くことができ楽しい時間になりました。また、5人ともワークネットで訓練をしていた頃に比べると表情が明るく、言動もたくましくなっていました。就職をすることによってみんな一回り大きくなったように感じられました。また、みなさん就職をしたことに満足することなく今後のさらなる成長を目指しておられました。今後も就職者をたくさん輩出し、みなさんの成長や変化を見守っていきたい思います。
このように、ワークネットきょうとから多くの就職者が出、またこうしてワークネットに集うって、なんだか嬉しいことですね。一般就労の難しさ、うまくいかなさを痛感していた時期であったからこそ、今回のOB会の開催はスタッフにも力を分けてもらうことができたように思います。たしかにワークネットきょうとからも支援はしますが、就職をするのはもちろん自分自身ですし、仕事を続けるのも自分自身の力でしていくものです。でも今回のOB会を見ていると、それだけではないのかな、って感じます。そこには、ともに訓練して就職し、同じように悩み、戸惑いながらも仕事を続けている仲間がいます。そんな人たちの中心にワークネットきょうとがある。帰りがけに、何かあれば「ワークネットに連絡したらいいですか?」と、とある方が言った言葉が心に残ります。
ワークネットきょうとは、もちろん就労訓練をして就職につなげることを目標にした事業所です。しかし、それだけではないんですね。就職をされた方たちの“拠りどころ”としての役割も大きいんだな、って実感させられました。そういった意味でも、長く続けて行かないといけないですね。ワークネットきょうとがここにある意味。そういったことも頭の片隅に残しつつ、日々の支援を続けていければと思います。