おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2008年11月 1日 (土)
月刊きょうと/ クラシック音楽の魅力(2008年11月)
今回は利用者のS・Yさん(男性)に、クラシック音楽の魅力について書いていただきました。
皆さんは、クラシック音楽というとどういうイメージを浮かべるでしょうか?
たいていの人は堅苦しい、眠たくなる、よくわからないけれど難しいと思われるでしょう。私も、大学時代ギターマンドリンクラブでクラシックギターをやっていたのですが、3回生で指揮者をすることになり、どこからとっかかっていいのかわからず、初心者からのクラシックという類の本を何冊か買うことから始めました。
クラシックも宗教音楽、バロック、古典派、ロマン派、現代音楽など種類は多々あります。歌もオペラは声を震わせて歌うが、宗教音楽の歌は声を震わせずにストレートな歌い方をします。
バロックはバッハやビバルディに代表されますが、確かに眠たくなります。
古典派はモーツァルトやベートーベンが代表ですが、楽器も増えて音楽がにぎやかになります。
ロマン派はブラームスやドヴォルザークが代表で壮大で自由な音楽が多いです。
現代音楽は不協和音が多く、複雑多岐な音符を使っていて理解しにくいです。
クラシックといっても色んな作曲者、作品があるので、本当に一生付き合える趣味であると今では思っています。
指揮もどういう風に合奏を進めていけばよいか最初は分かりませんでしたが、自分の指示によって音楽が立体的に形作られる楽しさを知ると、クラシックをやっている人で一番おいしい人物になります。誰の指揮がかっこいいかビデオを見て研究もしました。
クラシックギターを本格的にやりだしたのは、村治佳織という美しい女性のプロのギタリストの音色を聴いてからでした。ご本人にも会ったことはありますが、あの小さなか弱い手でも力強い音色が出せるのだと思い、ギターを習い始めました。
クラシックギターはなるべく力を抜いたほうが早く弾けるし、音色も綺麗になります。スポーツのように気合、根性でやってもうまくいきません。ギターコンクールにも2回出ました。ピアノのようにまだギターは確立されておらず、今から本気でやっても賞を取れると周りの人からも言われ、仕事が終わると毎日ギター漬けの日々でした。その甲斐あってか、2回目のコンクールでは銀賞を取ることが出来ました。
今はギターも指揮も力を入れて本格的にやることはなくなりましたが、最近テレビ放送がよくされるフィギュアスケートで、演技も一生懸命見るのですが、どの曲を選曲しているのかが非常に興味深いです。自分の指揮したことのある曲が流れることも多々あります。
フィギュアスケートはミスが素人にも分かりやすく、いかにノーミスで演技するかが非常に難しいのですが、ギターもいかにノーミスで弾くかが一番難しいです。ミスなく、プラス表現力という点がギターとフィギュアスケートの共通点であると思っています。
大きいCDショップにはジャンル別にクラシックのCDが置いていますので知っている曲から入って少しでも興味を持ってくださればと思います。