おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2008年9月 1日 (月)
月刊きょうと/スクーバー・ダイビングの楽しみ(2008年9月)
今回は利用者のUさん(男性)に、ダイビングの魅力について書いていただきました。
あなたは自由に三次元空間を移動したことがありますか?
水の中なら簡単にそれができます。ビルの高さくらいなら簡単に降下して移動できます。
まるでスーパーマンのように動き回れて、どの方向へも360度、自由に移動できます。
中性浮力が自由に操れるようになれば宇宙遊泳しているような浮遊感覚が楽しめます。
そしてすごくリラックスできます。非日常の異次元に足を踏み入れた思いです。
そして何より凄いのは珊瑚礁の綺麗さで、それにおびただしい数の小魚、まるで竜宮城です。
また、珍しい海の地形の変化や潮流にも目が離せません。
様々な形の珊瑚や生物、カラフルな魚たち、太陽光に照らされた海のなかは本当に綺麗です。
圧倒的な命のうごめきの中に身をおくと、自分もその多くの命の一つに過ぎないと人間中心の世界観が自然に消え、謙虚に思えてくるから不思議。
考えてみれば人間の命のはじまりも受精卵が人間の形になって行く過程で(魚の形が一時表れ)進化の過程をたどる変化を経て人間の形になっていくものと聞く。
親近感があり、自然を前にしては人間も魚の命も同列でみんな仲間のような気がしてくる。
海の中ではぐっと魚に近づけます。
魚と同じように移動できると、魚のほうもあまり逃げもせず、ダイバーを変わった魚の一つくらいにしか思っていないかの風にさえ思える。
さんご礁の近くでは時に大きな魚とも遭遇します。
エイの一種でマンタという人間より大きな魚で、マントをたなびかしたような悠々たる泳ぎは圧巻です。
その他いろんな魚の群れとも遭遇します。
潜ったのは綺麗な沖縄石垣の海、陸地でも南国では泡盛や郷土料理それに島歌と楽しみが多く、のんびりできるのも良い。
まあ皆さん、「海の中のことを知らないは地球の半分を知らない」といった人があるくらい海のロマンがありますよ