おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2007年12月 1日 (土)
月刊きょうと/ダート・トライアルの魅力 (2007年12月)
今回は利用者のTTさん(男性)に、ダートトライアルの魅力について書いていただきました。
私の趣味はモータースポーツで、今はダートトライアルという、舗装されていない土の路面を車で走ってタイムを競う競技をやっています。あくまで趣味の範囲で楽しんでいるくらいですが。
そのきっかけは、5年程度前に偶然昔よくバイクとかで遊んでいた中学、高校の時の先輩に出会ったことです。その人は車屋さんをやっていて、ラリーとか土系のモータースポーツに関わっていました。
最初は、たまに店に行って喋っているくらいでしたが、私も昔からバイクや車が好きで、そのころもホンダビートという軽自動車ですが、オープン2シーターの車の乗っていて、再び車で遊ぶ世界にはまって行きました。自分の車でミニサーキットを走りに行ったり、車屋さんが造ったダート用の車で土の上を走りに行ったりしていました。
それから1年程経って、一度目の休職をした時に、もう一度自分のやりたいことを真剣にやってみようと思って、競技用のライセンスを取って、自分の車も用意して競技に出場するようになりました。
ダートトライアルを選んだ理由は、車屋さんが土系競技をやっていたこということもありますが、路面が土なのでドライビングテクニックも奥が深く、車を自分の思い通りに走らせることができたときの喜びが大きいこと。また、上位のクラスになると車の差も重要だけど、私が参加している下の方のクラスでは、ある程度車の差があってもテクニックがあれば、そこそこの成績が出せることです。
といってもなかなか上位入賞は難しいし、車に掛かるストレスも舗装されている路面に比べて大きいから、絶えず修理ばっかりやってますが…。それでも、みんな車好きばっかりが集まってくるから、すぐに顔見知りもできて行くのも楽しみになります。
実際にコースを走る時間は2分弱くらいですが、刻々と変わる土の路面を、自分がどう走るのかイメージしながら走り出すまでの緊張感と、実際に走っている間の集中力とで、走り終わった後には物凄い達成感が味わえます。ミスをしても、自分の責任だし、何でミスをしたのかもしっかり振り返り、次に走る時に生かそうと考えます。
モータースポーツは敷居が高く思われがちですが、意外と簡単に参加できますし、限界走行での体験は危険回避能力を高め、交通安全にもつながりますし、車に興味のある方には、一度は体験して欲しいと思います。
最後に、自分の病気ともこれくらい真剣に向き合えるよう、BUCでがんばって行きたいと思います。