おうばく通信
BUCきょうと機関誌『ばっくる』連載エッセイ
2006年11月 1日 (水)
実録! フリーマーケット (2006年11月)
バックアップセンターきょうと主催のフリーマーケットが先日行われました。 今回は利用者Kさんに、そのフリーマーケットの全貌を明らかにしていただきます。
バックアップセンター企画のフリーマーケット&かき氷&ヨーヨーつりが、九月十二日(火)に行われました。
フリーマーケットの出品物は病院内から集まり、衣類・ぬいぐるみ・古本・メダカ飼育セット・ゲーム盤・石鹸・タオル・雑貨などダンボール箱に七箱以上もの
多さでした。集まった出品物を係で仕分けし、入院中の方に買ってもらうために破格の値段を設定することにしました。
多くの衣類・古本・雑貨などは、投売り状態の十円。あとは係の独断と偏見で判断し、係の者でも欲しい物やブランド品などは百円~五百円という手ごろな値段にしました。
当日は、開始一時間前から、品定めに来る方や、座って並ぶ方まで現れ、夏のバーゲンセールを思わせる雰囲気までただよっておりました。
開始直後は、対応が手間どる場面もありましたが、大きな混乱や問題もなく、売れ残るんではという心配もよそに、終了時にはほぼ完売という盛況ぶりでした。
最終的には、「全品半額」「古本は三冊で十円。あるいは、五冊で十円」「古着は無料」など、なりふりかまわずといった姿勢が在庫処分にこぎつけ、すっきりした気分になりました。
かき氷屋さんの準備では、氷をかく技術に苦労させられました。
一度目の練習では、力が入りすぎたためか、雪のような氷にならず、「口の中でジャリジャリ」と歯に当たるとても商品にならないものでした。そこで後日、他
のデイケアでされていたかき氷の様子を見学し、秘伝の技術を教えて頂きました。二度目の練習では、綿雪のような「口の中でトロケル」かき氷ができました。
本番では長蛇の列で、二時間以上も休憩なしで営業することができました。あんや練乳などのトッピングを注文する人も半数近くいて、天候が思わしくないのにもかかわらず、全体で約百五十人分を売り上げました。
ヨーヨーつりの準備では、風船をゴムでしばるキットがあるのを知り、それだけで感心してしまいました。釣り針にこよりをつける作業の方は、最終になりましたが、みんなで協力して完成。本番を待つことになりました。
当日、小雨が降り、子どもがいない病院というハンデもあって、客足は伸びず苦戦しましたが、かき氷係と相談し、「ヨーヨー三個つれば、かき氷」という「だき合わせ商法」も講じて、約五十人分を売り上げました。
フリーマーケット終了時には、「またやってほしい」と嬉しいことを言ってくれた入院患者さんもおられました。フリーマーケットだけでなく、かき氷屋さん、ヨーヨー屋さんとお祭り気分にさせる企画が楽しいものになったのかも知れません。
次回は、今回の経験を生かし、よりたくさんの人に来て頂き、より満足して頂ける企画を考えていきたいと思います。フリーマーケットに出品して頂いた方々、また、当日、お客さんとして、参加して頂いた方々、本当にありがとうございました。