京都市 下京区 心療内科 精神科 メンタルクリニック カウンセリング 復職トレーニング専門デイケア

　私は今回のハイキングに実行委員として参加しました。みんなにとって安全で楽しいハイキングにしたいという気持ちで取り組みました。しかし、私は場所を決めても、本当にここで楽しんでくれるのだろうかという不安な気持ちがありました。昼食後のレクリエーションも、こんなクイズで楽しんでくれるのだろうかとさらに不安になっていました。ハイキングが近づくにつれて、ワクワクするどころか、憂うつな気持ちになってしまいました。自分自身も実行委員のメンバーも信じることができていなかったのだと思います。

　そんな時、実行委員のメンバーが全力で取り組んでいるのをみて、自分は全力で取り組むことができていないことに気付きました。それからハイキングまでの残りの時間は、自分なりに力を出して実行委員のメンバーを信じてみようと思えるようになりました。そのように思えるようになってからは不安な気持ちがだんだんなくなってきました。
　
　いよいよ、ハイキング当日になりましたが、思ったほど緊張はしませんでした。自分たちで計画した通りに進めていけば、きっと楽しいハイキングになるだろうという考え方ができたからです。実際、自分自身はとても楽しむことができました。そして、ハイキングの途中でみんなが楽しそうに話をしながら歩いている姿を見て、嬉しく思いました。
　
　無事に目的地に到着し解散したあと、嬉しくて実行委員のメンバーと握手をしました。お疲れ様でした、そしてありがとうございましたという気持ちが自然と湧いてきたからです。私はこのハイキングを通じて、信じることの大切さを学ばせてもらいました。
　
（ペンネーム：Ｔ）