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【BUCきょうとメンバーブログ】第30回:「BUCを支えるひと、その3 精神保健福祉士・藤井朋広さん」

2017年12月14日 (木)

そのまま受け入れてくれる兄貴分

「オッケー、オッケー」。通所メンバーと話すときによく出るこの言葉が印象的だ。少し砕けた表現に聞こえるが、「あなたのことをそのまま受け入れる」という意味を込め、意図的に使っている。それを感じ取ったメンバーから、優しく相談に乗ってくれる兄貴分と慕われている。
 
 精神保健福祉士になる前は、医療機器メーカーで研究開発をしていた。同僚がうつ病などの気分障害で休職していく姿を見て、自分でも病気について調べるようになった。さらに関連のセミナーに足を運ぶうちに、中学生のころから持っていた医療機関で働きたいという思いが再び燃え始めた。
 
 2013年にメーカーを退職。専門学校で1年間学び、翌年からバックアップセンター・きょうとで勤務している。主にコミュニケーション講座や転職の相談などを担当。本人は人見知りと言うが、メンバーの雑談の輪の中心にいることも多い。
 
 相談に乗る際に意識していることは、指示のような助言をするのではなく、考える時間を与えて相手の判断を引き出すこと。そうすることで自分から動くように促している。話す内容も表面的なことではなく、裏にある本音を引き出そうと、相手が心を開くのをじっと待つ。
 
「メンタルの病気で休職した人が、当たり前のように社会復帰できる世の中になってほしいんです」。その世の中に少しでも近づけるため、兄貴分としてメンバーたちの背中をそっと押す。

(ペンネーム:新月)

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<藤井さんはこんな人>
  岡山県出身、大阪府在住。妻と幼い息子と暮らす。休日はJ1・ガンバ大阪や女子サッカーリーグ・アイナック神戸の試合を見に行くことが多い。中学時代は陸上部。

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