デイケア・リハビリ
Rehabilitation
理学療法・作業療法
ワンポイントアドバイス
2012年1月13日 (金)
介護技術~寝返り動作編
今回は、寝返り動作について解説していきます。
手や足を広げた仰臥位(仰向け)では、支持基底面(※写真青枠)が広くなります。これは、安定した仰臥位になる反面、寝返りを行うには大きな労力が必要になります。
寝返りやすくするために、まずは支持基底面を狭くします。次に、
・視線は寝返る方向を向いているか
・頭が持ち上がっているか
・寝返る方向と反対側の肩が持ち上がっているか
を確認します。このとき、寝返る側の手や足が寝返りを妨げる位置にないか注意が必要です。
これらのことに配慮することで、今まで寝返りができないと思っていた方ができるようになる場合もあります。また介助する場合は必要な部分を的確に介助する事で非常に楽になります。
※前回「介護技術~ベット上の起き上がり介助編」参照
◆ポイント1
支持基底面(写真青枠)を狭くする。
◆ポイント2
視線は寝返る方向に向いている。
◆ポイント3
頭が持ち上がっている、寝返る反対側の肩が持ち上がっている。
◆介助の実際
上部体幹、下部体幹を分けて行います。腰痛のある方には体がねじれ無いように同時に行います。
宇治おうばく病院 竹山和成(理学療法士)、四方公康(理学療法士)、太田美智子(作業療法士)
参考文献:潜在力を引き出す介助 中央法規出版
http://www.caresapo.jp/fukushi/kihon/kaigo/83dn3a00000094m6.html