デイケア・リハビリ
Rehabilitation
理学療法・作業療法
ワンポイントアドバイス
2011年7月 5日 (火)
介護技術~ベット上の起き上がり介助編
今回は起き上がり動作の介助について解説していきます。利用者の状態や周辺の環境はさまざまであり、その方法一辺倒というわけにはいきませんが、今回は介助者の負担が少なく、かつ利用者の力を引き出せると思われる方法について紹介していきます。
まず介助方法を考えるにあたって知っておきたい知識について取り上げたいと思います。
1:支持基底面
立っている時には、両足で囲まれた面となります。杖をついている人は、杖と両足を囲んだ面となります。
2:重心
物体が吊りあう場所、シーソーの支点の部分です。人の重心はちょうど、骨盤の位置にあります。
3:圧中心点
重心の真下の位置になります。立つ姿勢が保たれているのは、圧中心点が支持基底面の中にあるからです。
上記3つの事を念頭において介助方法を説明していきます。
ベット上の起き上がり動作介助のポイント
ポイント1
下肢をベットからおろす。
ポイント2
前腕と骨盤でつくった支持基底面内に、上体の重心の圧中心点を移動して入れる。
ポイント1
下肢をベットからおろす。
ポイント2
前腕と骨盤でつくった支持基底面内に、上体の重心の圧中心点を移動して入れる。
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介助の実際
①寝返る方向と反対側に体をずらして腕をつくスペースを広く確保する。
②起きる側に寝返り介助をする。なお、利用者の下側の手の肘は伸ばして脇の角度が60°~90°になるようにする。
宇治おうばく病院 竹山和成(理学療法士)、四方公康(理学療法士)、太田美智子(作業療法士)
参考文献
潜在力を引き出す介助 中央法規出版
http://www.caresapo.jp/fukushi/kihon/kaigo/83dn3a000000ahl1.html
http://www.nhk.or.jp/fukushi/one_kaigo/point/point_16.html