理学療法・作業療法
ワンポイントアドバイス
2017年8月 1日 (火)
お風呂動作(浴槽手すり)
今回のワンポイントアドバイスも、前回に引き続き入浴動作です。
なんらかの病気や障害によって運動や動作が以前のようにできなくなった場合、最も影響を受けやすいと言われている身の回りの動作が、入浴動作です。
これは、服を脱いだり・着たり、浴槽を跨いだり・浸かったり、体を洗ったり拭いたりという動作を連続して行う必要があるためです。
そんな入浴動作を助けるための福祉用具をご紹介します。それがこちら。
↑浴槽手すり
入浴動作で問題となりやすいのが浴槽を跨ぐ事と浴槽から立ち上がることです。この浴槽手すりは主に浴槽を跨ぐ事を助けてくれます。
またタイプによっては、写真にもあるように浴槽の内側にも手すりがあり、浴槽から出る際の立ち上がり動作も助けてくれます。
万力のように挟み込んで固定するので簡単に取り付けられ、浴槽を傷つけることはありません。
足腰が弱った方が手すりなしで浴槽を跨ぐことは不安感があったり、また実際に難しい場合もあります。床は濡れているし、浴槽の床の高さが洗い場より低くなっていることもありますし、小柄な方にとっては案外足を広く開くことにもなります。
「ちょっと持つところがあればいいのになぁ。」と日ごろから思っておられる方、一度検討されてはいかがでしょうか?
費用について
各メーカーから様々なタイプがありそれに応じて値段も幅がありますが、1万円台~3万円程度が多いです。
介護保険で購入される場合は、価格の1割~2割の負担となります(但し、一旦全額を支払う必要があります)。
注意点!!
検討や購入、設置に関しては福祉用具専門の業者さんやケアマネージャーさんと相談の上で行って下さいね。
それではまた!!
<作成者>
藤原英行 (宇治おうばく病院 リハビリテーション室 作業療法士)
杉浦美智子(宇治おうばく病院 リハビリテーション室 作業療法士)
甲斐優子 (宇治おうばく病院 リハビリテーション室 作業療法士)