理学療法・作業療法
ワンポイントアドバイス
2016年12月20日 (火)
作業療法ってご存知ですか??
リハビリテーションといえば、運動や歩く練習など理学療法のイメージが強いのではないでしょうか?実は他にも、作業療法があります。
<作業療法ってなにをするのでしょうか??>
ある時から病気や障害のある状態になってしまって、今までのような暮らしができなくなった。そんな方に、作業療法ではこんなことをします。
自分でご飯を食べる練習
自分でトイレにいく練習
自分でお風呂に入る練習等の身の回りのこと
洗濯する練習
料理をする練習
買い物に行く練習
掃除をする練習等の家事・用事のこと
畑や園芸作業
編み物や手芸
物作り
歌や絵を描く
将棋や囲碁等の趣味や余暇のこと
仕事や地域活動のこと
それ以外にも、座って・立って何かをする能力や、脳の情報処理機能(高次脳機能)等の 心身の機能訓練も必要に応じて行います。
<ここが重要!!>
私たちの生活は、日常生活における身の回りの動作が滞りなくできるだけでなく、趣味、生きがい、社会参加などその人にとって「意味のある、したい作業」を日々の生活の中で続け、その行為から満足感や充実感を得ることで、元気に充実した生活を送ることができています。1)
作業療法(身体障害)では生活行為の再獲得のための練習や取り組みを行います。
<で、ワンポイントアドバイス>
作業療法について知って頂いたところで、生活や介護に役立つワンポイントアドバイスをさせて頂きます。
お風呂動作
身の回りの動作で、病気や障害がある方が最も影響を受けやすいのがお風呂動作と言われています。 浴槽の出入りができずに、自宅での入浴をあきらめていませんか?
今回のワンポイントアドバイスは、浴槽の出入りとお湯につかるためのしゃがみこみに役立つ福祉用具を紹介します!
バスボードと浴槽台
下の写真の左側にあるのがバスボードで、右側の浴槽の中にあるのか浴槽台です。
浴槽を跨げない、または跨ぎにくい時、バスボードに座って跨ぐと楽ですし、安全です。
膝や股関節が十分曲がらず直接床に座れない時、また脚力が弱い方等は、少し座面を高くするとなんとか座れるかもしれません。
これらの福祉用具を入手するには、介護保険証をお持ちの場合は担当のケアマネージャーさんか、福祉用具レンタル会社の担当者にご相談下さい。
また、福祉用具のフィッテングや使用に当たっては福祉用具レンタル会社の担当者や、担当のリハスタッフがいる場合はそれらの指導・相談の上でお願いします。
参考資料
1)一般社団法人日本作業療法士協会:生活行為の自立を目指して 生活行為向上マネジメント. 2014
作成者
藤原英行 (宇治おうばく病院 リハビリテーション室 作業療法士)
杉浦美智子(宇治おうばく病院 リハビリテーション室 作業療法士)
甲斐優子 (宇治おうばく病院 リハビリテーション室 作業療法士)