デイケア・リハビリ
Rehabilitation
理学療法・作業療法
ワンポイントアドバイス
2013年7月 4日 (木)
介護技術~大柄な利用者の全介助での移乗編
今回は介助者の負担軽減、利用者の安全、安楽を考慮した移乗の介助方法を紹介します。
この方法は、寝たきりの方や移乗の際足が踏ん張れない方に対して実施します。全介助で実施することによる廃用症候群を引き起こさないよう、残存機能の把握、適応の見極めが重要となります。
ポイント
・車椅子の肘置き、足置きが外れるタイプの物が望ましい。
・利用者を持ち上げないでスライドするように行う。
・利用者の上体をしっかりと支えるようにして行う。
・この介助方法に対しての利用者の恐怖心が無い事。
実際の手順
ベットから車椅子への移乗の場合
(1) 介助者は利用者の手前側の下肢のみ大腿部(太もも)に乗せます。この時に介助者の体は車椅子に向くようにします。
(2) 腋下(わきの下)と腰の部分を持ってしっかり上体を支えながら利用者を傾け、利用者の殿部(おしり)の圧を介助者の大腿部に移します。
(3) 介助者は決して立ち上がらずに、あくまでマット上を滑って移動します。
車椅子からベットへの移乗についても同様に実施します。
ベッドから車椅子への移乗 (MPG形式ファイル/約760KB)
車椅子からベッドへの移乗 (MPG形式ファイル/約670KB)
作成者 竹山和成(理学療法士)
協力者 四方公康(理学療法士) 一村秀和(理学療法士) 山田寿彦(理学療法士)
参考文献
潜在力を引き出す介助 中央法規出版
http://www.chuohoki.co.jp/products/welfare/3277/
福祉用具 | 株式会社 あかね福祉
http://www.akane-fukushi.co.jp/index.html