デイケア・リハビリ
Rehabilitation
理学療法・作業療法
ワンポイントアドバイス
2010年4月17日 (土)
車椅子へのかんたんな工夫法
長期使用している車椅子は、シートのたわみ等、修復や買い替えを必要とするものも少なくありません。
このような車椅子を使用することで、さまざまな問題が発生します。とくにお尻の滑りは、滑り落ちる事故や床ずれの一因となります。また、、咀嚼の妨げになるため誤嚥しやすく、手の動きも制限されるため、食事に対する意欲の減退につながる可能性もあります。
そこで今回、このような車椅子に簡単な工夫を加え、姿勢の崩れを軽減する方法をアドバイスします。
<用意する物>
1.バスタオル
2.ワイヤー
3.布製ガムテープ
4.ベルクロのオス・メス
5.ダンボール
<クッションの作成方法>
6.バスタオルの中にダンボールを入れて折りたたみます。
7.折りたたんだ後、布製ガムテープで巻いていきます。
8.作成したクッションの布製ガムテープ上にベルクロを貼り、車イスの座面・背面にも同じような長さに切ったベルクロを貼り付けます。このとき、オスとメスを間違えないようにして下さい。
9.作成後は写真のようになりますが、クッションの位置はお尻のズレの具合でも変わっていきますので、個々に合わせて調整して下さい。
<シートのたわみを直す方法>
10.ドライバーを使用して座面・背面シートのたわみ部分の周囲のネジを外します。
11.シートをめくり、ワイヤーを張りながらフレームに巻いていき ます。その後、再びシートを閉じてネジを締めれば完成です。
宇治おうばく病院 理学療法士 四方公康