理学療法・作業療法
ワンポイントアドバイス
2010年4月 8日 (木)
脂肪燃焼のための筋力強化体操
基礎代謝量の低下を防いで脂肪燃焼を促進する、筋力強化体操を紹介します。
首の筋力強化
左右で拳をつくり、その手を額にあてます。そして、首を前方に押し、それに負けないように両手に4~5秒力を入れます。回数は4~5回行って下さい。この運動は筋の等尺性収縮による筋力強化運動です。力を入れるときに息を止めないで、力を入れる前に息を吸い、力を入れるときに息を吐きながら行ってください。
肩・上肢の筋力強化
≪肩内転・外転筋の強化≫
1. 手のひらを合わせて内側に4~5秒押し合います。
2. 手の指を組み合わせ外側に4~5秒引き合います。
この運動も筋の等尺性収縮による筋力強化運動です。力を入れるときに息を止めないで、力を入れる前に息を吸い、力を入れるときに息を吐きながら行ってください。
足の筋力強化1
≪左右の足首の底屈・背屈の交互運動≫
足を床から離して保持し、左右のつま先を交互に動かします。足首を上に動かす運動は、歩行時に足を前に振り出す時につま先がじゅうたん、段差などにつまずいて転倒しないようにするために極めて重要です。
足の筋力強化2
≪足の屈曲・伸展≫
この運動は膝関節の伸展筋、股関節の屈曲筋の強化を目的としています。膝を可能な範囲で伸ばして両足を床から離し、歩いているように足を交互に上下に 20~30回程度動かします。この運動を容易に出来る人は、交互運動のスピードを速くして回数を増やすと効果的です。
足の筋力強化3
≪足の内転・外転≫
この運動は足の内転筋・外転筋の強化を目的としています。膝を可能な範囲で伸ばして両足を床から離し、左右の足を交互に20~30回程度交互させます。 この運動を行うときは、両足の内転筋を働かせて交差させる前に、両足を可能な範囲で外に開く(外転)ことによって外転筋(中殿筋)を働かせることができます
足の筋力強化3
≪腹筋群の筋力強化≫
体 を少し前に倒していき、両足のかかとを上げてください。このとき、息は止めずに吐きながら、4~5秒間行ってください。息を止めて行ってしまいますと、血 圧を上げてしまう可能性があるので注意してください。この運動のコツとして、自分の背中と椅子の背もたれの間に拳が一つ入るくらい空けてください。そし て、おへそを覗くようなかたちで行うと腹筋群の働きを促すことができます。もし、腹筋群が働いているかわかりにくいときは、手で、腹部を触るのもひとつの 方法です。筋が働いているのをできるだけ意識して下さい。