認知療法(認知行動療法)でよく使われるツールに「思考記録表」があります。
一般的には「コラム法」と呼ばれるもので、5つのバージョン、7つのバージョンなど幾つかのバリエーションがありますが、基本的には、「ネガティブな気持ちが強くなったとき、そのきっかけとなった状況と、そのときの気分、そのとき浮かんだ思考(=自動思考)をシートに書きながら、自動思考がほんとうに現実に即した考え方かどうかを検討する」というプロセスを実行します(当カウンセリングセンターでも使っておりホームページにもアップロードしていますので、よければご参照ください)。
この思考記録表、認知療法の初心者はややもすると、状況と自動思考が漠然とした状態のまま無理やりポジティブな考え方をひねりだして記入する傾向があります。たとえば……