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症状・疾患用語解説集 さ行人格障害「現在の医学では明らかな疾患とは言えないけれども、考え方や行動が標準からずれているために、本人もしくは周囲の人々が苦しんでいる状態」のことを人格障害と呼んでいます。 心気症実際には健康体であるにもかかわらず、「自分はガンではないだろうか……」といった具合に、重大な病気に罹っている可能性にとらわれてしまう状態を指します。 心身症発症や経過に精神的な要因が大きく関わっている身体疾患のことを指します(ただし、うつ病に伴う身体症状などは除く)。 身体表現性障害さまざまな身体症状の訴えがあるにもかかわらず、いくら検査しても身体的な原因は見つからない。しかし本人は仮病を使っているのでははく、本当に痛みなどに悩まされていて、そのために生活にも支障をきたしている。…というのが、この障害の典型的な病像です。以前「転換ヒステリー」と呼ばれていた症状は、身体表現性障害のひとつです。 心的外傷後ストレス障害(PTSD)PTSD (Post Traumatic Stress Disorder) とも略されます。 適応能力を超えるような強い外傷体験(地震、火災、事故、暴行など)の後に、悪夢やフラッシュバック、感情の萎縮、不眠、集中力低下、うつ状態、無力感といったさまざまな症状が引き起こされる障害です。 耐え難い苦痛を伴うため、そのままでは日常生活が破綻してしまう場合もあります。薬物療法だけでは十分な治療効果が得られないことが多く、認知行動療法やEMDR(眼球運動による脱感作および再処理法 )といった精神療法が重視されます。 醜形恐怖(しゅうけいきょうふ)自分の容姿に関する強迫的なこだわりや劣等感(自分の顔が周囲の人に不快感を与えているのではないか等)から、社会場面に出られなくなったり、整形手術を何度も受けたりして不適応に陥っていく障害で、対人恐怖症のひとつと考えられています。 客観的には平均もしくはそれ以上の容姿を備えている場合のほうが多いのですが、当人は自殺を考えるほど悩んでいることもあるので注意が必要です。 |