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おそと ぶらり探訪/ヘアーサロン「Hair Section Nadja」(2020/02)
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ヘアーサロン「Hair Section Nadja」
今回は、JR黄檗駅すぐ隣にある『Hair SectionNadja』さんにお邪魔しました。
昼下がりの店外から真っ白な引き戸に手をかけると、まるでおもちゃ箱を開けるようなワクワク感がありました。
入ってすぐに真っ赤なレーシングカーがお出迎え、そのコックピットでは特大のテディベアがステアリングを握ります。広々とした店内にはアンティーク調の大きなミラーやウィスキーのオーク樽を用いたソファが配され、レトロな木製ショーケースには車のエンブレムやタコメーターがズラリ、壁面にも車のフロントグリルが飾られ、棚にはヴィンテージカメラやバリ島のチェス駒など希少品の数々が並んで、カーマニアはもちろん、訪れる客人の眼を大いに楽しませてくれます。
そして、オーナーの原野城(はらのきずか)氏は、この道40年のベテラン美容師であり、ストイックな美の求道者でもありました。店内のアンティークインテリアは30年かけて収集した品々とのこと、必見は定価65万円の大きなのっぽの古時計です。オーナー自ら「好きで集めた世界」に心身まで浸りながら施術されるのは、『NYDC(ニューヨークドライカット)』や『加水分解パーマ』など、他店では体験できない画期的なメニューの数々です。ヘアカットだけで3時間を要するなど、すべては美髪を追求するためのサービスが盛りだくさんで、予約表には空白が見当たりません。
原野氏曰く、「髪の毛のことをいつも考えている」とのことですから、まさに天職を楽しまれているご様子。また、近頃の美容師の素人化を嘆かわしく思い、「歴40年の美容師が物理と化学をわかりやすく美容師に教える」講座も定期開催されて、後継者の育成にも力を入れているとのこと。実は、取材の日もお弟子さんが待っているという過密スケジュールでした(…にも関わらず、相対性理論まで飛び出す衝撃的な美容論が大変興味深く、すっかり長居をしてしまったのです)。
『希望』の語源であるという『Nadja』。心地よい時の移ろいと美の職人技を堪能したいなら、ぜひ一度『Hair Section Nadja』へお越しください。
「Hair Section Nadja」
宇治市五ヶ庄新開11-29
TEL 0774-32-4526
営業時間 8:00よりOPEN
(取材・原稿)看護師・小野
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