理学療法・作業療法
ワンポイントアドバイス
2010年4月 8日 (木)
脂肪燃焼のためのリハビリ
脂肪が燃えるメカニズムとは?
動脈硬化、コレステロール、中性脂肪や脂肪肝……。ややこしい単語がたくさん出てきますが、どの単語も一度は耳にされたことがあると思います。一つ一つをつなげて勉強していきましょう。
内臓脂肪と皮下脂肪って何?
肥満のタイプには、見た目に脂肪がついている皮下脂肪型と、一見スリムなのに体脂肪率が高い内臓脂肪型の二つがあります。隠れ肥満は内臓型のことです。一般的に中性脂肪は内臓型のほうがが圧倒的に高く、さまざまな生活習慣病の危険が出てきます。
健康の大敵!! 内臓脂肪をやっつけるには?
脂肪を分解してエネルギーに変えてくれる胃腸の働きを良くしてあげることが、効率良く脂肪を燃やす近道であると考えられます。
脂肪のつきにくい体つくりとは?
まず、安静にしている際の代謝(基礎代謝)を高めることが必要です。早い話が、筋肉を付けて運動をしない状態でのエネルギー消費量を高めるということです。
身体に負担の少ない有酸素運動とは?
この有酸素運動を行う際の注意点として、深くゆっくりと呼吸が行える程度の強度を保ちながら約30分以上行うことが大切です。この理由として、深くゆっくりとした呼吸を行うことで、脂肪を燃やす為の酸素をたくさん体内に送り込むことが可能となります。また、約30分の運動の過程で少しずつ体温が上がり、脂肪分解酵素であるリパーゼの働きを活性化させることが可能となります。
内臓脂肪を燃やしやすくするためのハーフスクワット
鈍感な胃腸を刺激して、効率良く内臓脂肪を燃やす働きを促進する効果があります。なるべく食前に行うと、より効果的です。
(1)足を肩幅に開いて立ちます。
(2)膝を少し曲げます。
(3)その体勢で腰を左右に振ります。
基礎代謝って?
基礎代謝量とは、簡単に言うと人間が生きていくうえで必要不可欠なエネルギーです。例えば体温の維持や、呼吸、心臓、腎臓、胃などの臓器が働くのにもエネルギーが必要です。生きていくうえで最も基本的で最小限必要なエネルギーのことを基礎代謝量といいます。当然、起きているときも、寝ているときも必要なエネルギーです。
わたしたちの基礎代謝量は、男女差、年齢差、また体格によっても異なります。しかし、共通していることは、40歳代に入るとほとんどの人は基礎代謝量が急に低下し始めるということです。これは、40歳代中頃から筋肉の衰えが目立ち始めるからです。身体には、筋肉、脂肪、骨などいろいろな構成要素があります。
基礎代謝量を部位別にみると、約三分の一は心臓などの諸臓器の活動に、三分の二は筋肉・その他の組織の活動および体温維持などに使われます。言いかえれば、筋肉の減少を予防することが、基礎代謝量の低下を防ぐ近道といえます。
もうひとつの方法は、エネルギー摂取を調節することです。基礎代謝量が減っているのに、若い頃と同じ量のエネルギーを摂取していれば太ります。運動で筋肉細胞の減少を遅らせ、必要なエネルギー分だけを摂取することが大切です。