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【BUCきょうとメンバーブログ】第72回:「BUCには支えてくれる仲間がいる」

2019年8月29日 (木)

私は今年の3月中旬からバックアップセンター・きょうと(以下BUC)に通所しています。通所するキッカケは、職場に勧められてでした。以前、私は適応障害のため、三ヶ月休職し、自宅療養した後、一度は職場復帰を果たしたのですが、約一年後再発し、再度休職することとなりました。この時に職場から『今度はしっかり回復してから職場復帰して欲しい。自宅療養だけでは回復しないだろうから、リワークに行ってはどうか。』ということでした。

BUCに通所することは自分の意思ではなかったので、しばらく気分がのらず、また、人見知りという性格もあり、通所し始めた頃は、自分から話しかけるといったことは殆どなく、話しかけられても短く答えるだけで、とても暗く、影の薄い存在だったと思います。併せて、病気のためか記憶力が低下しており、メンバーやスタッフの名前すら覚えられず、また覚える気もありませんでした。

こんな毎日を過ごしていたのですが、毎週金曜日の午後に行われるミーティングに参加して、自分は変わることができました。それは、振り返りミーティング検討会(FMK)のメンバーが用意されるテーマから、自分が話したい・聞いてみたいものを選び、メンバー同士で話し合い、情報交換するというものでした。

このミーティングでは、一回は発言できるよう配慮されているため、私が発言する機会もすぐにやってきました。私は『どうせ誰も真剣に聞いてくれやしないだろう。』と思いながら、しかし、話す機会をいただいたので、通所して初めて自分の思っていることを話しました。すると、予想に反して、共感してくれるメンバーやアドバイスをくれるメンバーなど、私の話を真剣に受けとめてくれるメンバーばかりでした。この時私は、『ここでは一人ではないんだ。これなら病気を克服することができるかも。』と思い、BUCに通所してよかったと心の底から思えるようになりました。

それからは、自然とメンバーやスタッフの名前も覚えられるようになり、BUCで行われている様々なプログラムにも素直に取り組めるようになりました。また、係活動や自主会活動にも積極的に参加するようにもなりました。

BUCに通所して約五ヶ月が過ぎ、今では、自分から話しかけることもできず暗かった自分はいなくなり、とても充実した日々を送っています。自宅療養していたのではここまで変われる(回復する)ことはなかったと思います。

職場復帰するためには、まだまだ多くのことを学び、習得しなければなりません。しかし、BUCには共感してくれる仲間やアドバイスをくれる仲間がたくさんいます。支えてくれるメンバーに改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとう。そして、職場復帰を目指して共に頑張ろう。

(編集員:T.M)

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