2018年9月27日 (木)
私は、この夏ようやく復職判定をクリアして、今は仕事の勉強をしながら、残り少ないBUCでの日々を過ごしています。BUCでは、通所メンバー(以下「メンバー」と略します。)により日々さまざまな係活動が営まれています。今回は、今年の夏の思い出として、「生き物係」を通じて私が巡り合ったご縁についてご紹介したいと思います。
生き物係の活動内容は、「観葉植物への水やり」と「水槽のお世話」です。私は、ステージⅠの段階で担当に加えて頂きました。
まず、観葉植物は、頻繁に水をやると根腐りを起こします。逆に、担当全員がすっかり忘れていることもあり、スタッフさんから注意されることもしばしば。土がカサカサになりかけた頃にたっぷりと水をやることが大切です。今年の夏は、自宅でアサガオの栽培に挑戦しました。なかなか鮮やかな色味を出してくれなかったのですが、秋の気配漂うこの日は四輪同時に見事に開花してくれました。
次に、水槽の「仲間たち」に触れたいと思います。平成30年9月現在、ドジョウ・モーリー・ヤマトヌマエビ・オトシンクルス・タニシ・テトラ3種・水草が元気に仲良く暮らしています。二週間に一度の水換えでは、水底の砂利から糞を巻き上げるように外のバケツへと排水し、同時に壁面の苔をゴシゴシと擦り落とします。苔は餌でもあるので、正面は丁寧に、側面はそっと。水草を中心にレイアウトを整えて、カルキ抜きした水を注ぎ込めば作業完了です。
私は、歌舞伎の「義経千本桜」ゆかりの源九郎稲荷神社(奈良県大和郡山市)に参拝しています。大和郡山市は「金魚のまち」として有名で、私が敬愛する作家の一人、森見登美彦の短編集『宵山万華鏡』収録の「宵山金魚」もこの地に端を発します。そのため、商店街では室外飼育の金魚やメダカに出会います。源九郎稲荷神社の境内にもメダカの暮らす睡蓮鉢があります。そんなご縁で、今年の夏の終わりから我が家にメダカが加わったのですが、水面に顔を出してくれません。いかにBUCの魚たちが心を許してくれているかが分かります。
生命に対する責任はあるものの、日々小さな発見や気づきがあり、生活に楽しみが増えました。おそらく、BUCに通所することがなければ、このような出会いに恵まれることもなかったでしょう。これからは、自分自身にも「生命」が宿っていることを肝に銘じて、無理のない健やかな生活を送っていきたいと考えています。
(ペンネーム:目指せ文武両道!)