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【BUCきょうとメンバーブログ】第45回:「BUCを支えるひと、その4 臨床心理士 ・ 鹿野 麗子さん ~ひとりの人間同士のお付き合いを通じて、笑顔を届けたい~」

2018年7月 5日 (木)

いつも凛としていて、メンバーを後ろから温かく見守りながら、必要に応じて優しく声を掛けていく。そんな優しくて頼れる臨床心理士、鹿野麗子さんがBUCで働くうえで大切にしていることは、「臨床心理士である前に、まず、ひとりの人間として皆さんとお付き合いしたい」そして「自分に対しても笑顔でいたいし、皆さんに対しても、笑顔を届けたい」との思いだ。

そのうえで、心のケアの専門家として、時には真剣な表情で、親身にメンバーさんへアドバイスする。一番嬉しいときは、「メンバーさんが卒業が決まって職場に戻って行かれる姿を見るとき」、一番楽しいときは、「フォローアッププログラムをOBさんと一緒にできること、その際にOBさんが元気になっている姿を見れること」。

そんな鹿野さんには、約20年間、OLとして働いたユニークで貴重な経験がある。そこで、メンタル面でつらい状況にいる人を目の当たりにし、何とかそういう人達の役に立ちたいとの思いで懸命に働く一方で、一会社員として出来ることの限界も感じていた。キャリアの折り返し点を迎えた40歳の時、会社の外からメンタルヘルスのケアをしたいという思いを強くし、周囲の大反対を押し切って退職、大学の心理学部の門を叩いた。大学院(臨床心理学)卒業までの4年間、自分の体験と理論が紐づく「アハ!体験」を多く体験、楽しみながら真剣に勉強に専念し、その後、働きながら45歳で臨床心理士の試験に見事、合格。信念と行動力の人である。

2011年4月からBUCのスタッフになってからも、鹿野さんのOL時代の経験は色々な面で活きている。それは、メンバーが元気で働いているときのイメージができる、メンバーが戻ったときに職場の人が何を期待しているのかも分かる、産業保健スタッフが何を心配しているのかも予想できる、などだ。メンバーとしては頼もしい限りだ。

趣味は、サックスの演奏。中学生時代に始め、短大卒業まで続けていたが、OLとなり10年間、仕事の忙しさから止めていた時期があった。仕事ばかりの生活を反省し、30歳から自分のメンタルヘルスのために再開、楽団に所属していた時期もあったが、今はOB会などの機会に演奏している。「根を詰めてやるのではなく、適度な距離をとりつつ、いつかまた楽団に所属して、楽器を演奏できるようになりたい」と話して頂いた。

<鹿野さんが最近はまっていること>
ぬか漬けと筋トレ。ぬか漬けは、アボカド、ゆで卵、ブロッコリーやキャベツの芯、スイカの皮、エリンギなど、ユニークな食材にも積極的にチャレンジしている。ぬか漬けを食べ始めてから痩せ、その嬉しさから、筋トレも始めたそうだ。

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(取材者KS)

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